【個別銘柄】協発酵、アコム、住設株、コムシス、クインラ、ADワク

19日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

協和発酵工業(4151):買い注文が殺到し、ストップ高(制限値幅いっぱ いの上げ)となる200円(17%)高の1402円で終えた。キリンホールディン グス(2503)が同社と買収交渉を行っているとの一部報道を受け、抗体医薬品 の創出などで理想的なシナジー(相乗効果)が発揮できると期待された。キリ ンは1.2%高の1586円。

アコム(8572):ストップ高となる400円(18%)高の2640円。9月中 間期の連結純利益が約248億円になったもようと発表。貸倒費用の減少などで 経常利益は従来予想を上回る見込み。純利益は、有価証券評価損などの計上に より従来予想の295億円を下回るが、岡三証券の服部実アナリストは「思った より利益が出ていると捉えられ、今まで売り込まれていた分、買われた」と解 説。東証1部の上昇率上位には武富士(8564)、SFCG(8597)、アイフル (8515)などその他金融株が並んだ。

住友大阪セメント(5232):建設資材や住宅設備関連銘柄の下げが目立っ た。改正建築基準法施行の影響で新設住宅着工が落ち込んでおり、その余波で 業績下押し圧力が強まることが警戒視されている。住友大阪は5.5%安の260 円、すてきナイスグループ(8089)は7.6%安の343円、松下電工(6991)は

4.6%安の1278円、太平洋セメント(5233)が3.2%安の356円など。TOT O(5332)と住生活グループ(5938)は52週安値を更新。

コムシスホールディングス(1721):8.1%安の1180円と、東証1部の下 落率3位。日興シティグループ証券が目標株価を1480円から1380円に引き下 げた。同様に日興シティが目標値を下げた大明(1943)、協和エクシオ (1951)も大幅安。

共栄タンカー(9130):8.1%安の490円。約1カ月半ぶりに500円を割 り込んだ。検査費用の増加などを見込んだ影響で、今期(2008年3月期)の 連結純利益計画を従来計画から約5%引き下げた。利益水準の低下に伴い株価 位置を修正する動きが広がった。

セゾン情報システムズ(9640):1.3%高の1084円と反発。一時は6.4% 高の1138円まで買い進まれ、今年5月2日以来の高水準に回復した。クレジ ットカード向けのシステム開発事業が好調な上、高採算のパッケージソフト事 業でも拡販戦略が奏功し、収益性が改善している。18日には2007年9月中間 業績予想の上方修正を発表した。

リケン(6462):3%安の587円と反落。7月に発生した新潟県中越沖地 震での被災で、操業停止に追い込まれた影響を加味し、9月中間期と08年3 月通期の業績予想を下方修正した。中間、通期ともに連結純利益は一転して減 益見通しとなり、投資家からの売りがかさんだ。

小糸製作所(7276):2.5%高の1385円と3日続伸。ディスチャージヘッ ドライトなど付加価値の高い自動車照明が好調に推移している中、減益を見込 んでいる9月中間期の営業利益が一転して増益になるとの観測が広がり、業績 に対する慎重な見方が後退した。

クインランド(2732):ストップ安(値幅制限の下限)となる500円安の 3820円で657株の比例配分。民事再生手続開始の申し立てを18日に行い、大 阪地方裁判所に受理された。これを受けて大阪証券取引所は同日、同社株を 19日付けで整理ポストに割り当て、1カ月後の11月19日にヘラクレス市場 上場廃止にすると発表。なお差し引き6万2000株の売り注文を残す。

エンプラス(6961):3.5%安の1418円。午後2時以降に下落幅を拡大。 一時は前日比4.1%安の1410円を付け、1987年12月以来、約20年ぶりの安 値水準に沈む。期初から悪いと想定していた液晶関連向けが一段と低迷、2008 年3月通期の連結営業利益予想を64%引き下げたことが嫌気さされた。

ゲンキー(2772):1.8%高の16万7000円と続伸。化粧品やペット用品 の販売が好調、広告宣伝費などの経費を削減したことで、第1四半期(6-9 月)は大幅な増益を達成した。利益率が高い製品の売上構成比が上昇し、収益 性が向上したことが評価された。

ナチュラム(3090):この日、大証ヘラクレス市場に新規上場した。午前 10時50分すぎに付いた初値は35万円で、公募価格の22万円を59%上回った。 終値は32万5000円。釣具などのネット通販

エー・ディー・ワークス(3250):この日、ジャスダック市場に新規上場 した。売り気配値を切り上げ、終了時の気配値は公募価格7万円と比べ3倍の 21万円。同水準で差し引き2100株程度の売り注文超過となっている。

NTN(6472):2.3%高の1094円。ゴールドマン・サックス証券が18 日付で、投資判断を「中立」から「買い」に上げ、目標株価も1200円から 1350円に引き上げた。

日本高純度化学(4973):6.8%安の47万8000円。ゴールドマン・サッ クス証券が18日付で、投資判断を「中立」から「売り」に下げ、目標株価も 48万5000円から42万円に引き下げた。

ミスミグループ本社(9962):3.9%高の1995円。米投資ファンドが株式 の保有比率を6.41から7.93%に増やしたことが判明した。また、ドイツ証券 では18日付で投資判断を「BUY(買い)」、目標株価を2400円として、新規 にカバレッジを開始した。

ユナイテッドアローズ(7606):4.3%安の1420円。野村証券金融経済研 究所は投資判断を「中立」に引き下げた。

大建工業(7905):5.5%安の257円。252円まで下げ、年初来安値を更 新した。住宅着工の落ち込みが響き、9月中間期と2008年3月期の業績予想 を下方修正したことを受けた動き。

米久(2290):3.4%安の1071円。1070円まで下げ、年初来安値を更新 した。豚肉価格上昇に伴う利益率低下が響くとして、08年2月期の連結経常 利益予想を減益予想に変更した。

サンウェーブ工業(7993):6.7%安の196円。年初来安値を更新した。 住設機器の不振により、08年3月期の連結最終損益が赤字に転落する見通し となった。

デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(4281):4.3%高の4万 9100円。自動車関連などの広告出稿の伸びが金融向け出稿の落ち込みを補っ たとして、第3四半期までの9カ月(2006年12月-07年8月)累計の連結営 業利益は2けたの伸びとなった。ただ、連結上場子会社の株価下落に伴い、の れん一括償却額を特別損失として計上したことで、連結純利益が前年同期に比 べ大きく落ち込んでおり、これを嫌気した売りが上値を抑えた。

藤田観光(9722):0.6%安の979円。朝方には0.4%高となる場面もあ り、前日終値を挟んで小動き。足元の業績は、婚礼部門が計画を若干下振れる 一方で、ホテル事業はワシントンホテルを中心に単価が向上し、「計画通り進 ちょくしている」(経営企画部の小宮山誠氏)という。