NY原油:時間外取引で最高値更新、90ドル突破-ドル安で投資需要

ニューヨーク原油先物相場は、19日の 時間外取引で過去最高値を更新し、初めて1バレル当たり90ドルを突破した。 ドル相場がユーロに対して下落し、商品の投資妙味が高まったことから買いが 拡大した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が31日に開く会合で、景気てこ入れ に向け利下げを実施するとの観測が広がったことも投資家による原油の買いに つながった。米金利先物市場では、米金融当局が70%の確率でフェデラルファ ンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き下げ、4.5%とするとの見方 が示されている。

アクセス・フューチャーズ・アンド・オプションズ・トレーディング(カ リフォルニア州)の商品ブローカー、ボブ・フライ氏は「どこまで買い進まれ るかについては依然、先が見えない状態だ」と指摘。90ドルを上回る水準が続 けば、「ドル相場の軟化により」96ドルに達する可能性もあるとの見方を示し た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場11月限は19日の 時間外取引で、1バレル当たり90.02ドルと、1983年の取引開始以来の高値 に達した。シドニー時間午前9時10分現在、89.61ドルで取引されている。

18日は同2.07ドル(2.4%)高の89.47ドルと、終値ベースでの最高値を 更新した。

トルコがイラク北部に拠点を置くクルド人武装勢力に対する軍事攻撃に踏 み切れば、イラクの原油供給が中断する可能性があるとの懸念を背景に、原油 先物は過去4日間、連続で最高値を更新した。

MFグローバルのリスク管理担当バイスプレジデント、ジョン・キルダフ 氏は「あらゆる強材料が相場を押し上げている」と指摘。「市場関係者の間で は、1バレル当たり100ドルも視野に入ってきている」との見方を示した。

また、ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)の北海ブレント原油先 物12月限も18日、前日比1.47ドル(1.8%)高の84.60ドルと、終値ベース で最高値を更新した。一時は84.80ドルと、88年の取引開始以来の最高値に達 した。