福井日銀総裁:米国経済の先行き不確実性少し高まっている(3)

(第1段落に発言を追加します)

【記者:日高正裕】

10月18日(ブルームバーグ):7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7) に出席するためワシントンを訪問した日銀の福井俊彦総裁は現地時間の18日 夕(日本時間19日朝)、滞在先のホテルで記者団に対し、米経済について 「住宅市場の調整が少し長引いていることが懸念材料になっており、先行きの 不確実性を少し高めている」としながらも、「来年の少なくとも後半以降は、 潜在成長率に徐々に近づいていくという標準シナリオ自身は崩れていない」と 述べた。

福井総裁は米サブプライム(信用力が低い個人向け住宅)ローン問題に端 を発した国際金融資本市場の混乱について「少し改善しつつあるが、引き続き 問題は収まっていない」と指摘。そのうえで、G7では「その帰趨(すう)と 経済に対する影響はもちろん重要なテーマとして議論される」と語った。

為替相場については「世界経済の今後の望ましい流れを考える中で、いつ も為替相場の動きについても一定の評価がなされ、為替政策そのものと言うよ りは、経済政策、金融政策全般の運営の仕方の中で、ファンダメンタルズ(経 済の基礎的諸条件)を反映する為替相場の動きをいかに実現していくかという 少し幅広いアプローチでいつも議論されるが、今回もおそらくそういうところ から議論されると思う」と述べた。

日本の金融政策について、年内の利上げは難しいのではないか、という質 問に対しては「これから市場の状況、経済の状況を眺めながら、その都度、金 融政策決定会合できちんとした判断を出していく」と述べた。

福井総裁は同日午後ワシントン市内で、バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)とデラト国際通貨基金(IMF)専務理事とそれぞれ会談し、世界 の金融・経済情勢について意見交換を行った。

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