米国株:軟調、BOAやワシントン・ミューチュアルの決算を嫌気

米国株式相場は軟調。住宅市場低 迷で、金融大手のバンク・オブ・アメリカ(BOA)やワシントン・ミ ューチュアルが7-9月期に減益となったことが嫌気された。

米銀2位のバンク・オブ・アメリカは下落。7-9月(第3四半 期)に20億3000万ドルの貸倒引当金を確保したと明らかにしたことが 嫌気された。米S&L(貯蓄・貸付組合)最大手のワシントン・ミュー チュアルは5年ぶりの安値。ディスカウントチェーンのターゲットも売 られ、小売業者からなる指数は過去9営業日中で8営業日下落となった。 過去最高値を付けている原油価格で消費支出が圧迫されるとの懸念が背 景にある。

S&P500種株価指数終値は前日比1.16ポイント(0.1%)安の

1540.08。ダウ工業株30種平均は同3.58ドル下落の13888.96ドルで終 了。ナスダック総合指数は同6.64ポイント(0.2%)高の2799.31とな った。インターネット検索サイトを運営するグーグルの1%高がけん引 した。

BOAの下落がS&P500種の金融株指数を圧迫。同指数は7営業 日続落した。ブルームバーグが18日までにまとめたところによると、 同指数構成銘柄の第3四半期決算は前年同期比で平均18%減益。

パトナム・ビスタ・ファンドを運用するケビン・ディブニー氏は 「BOAは国内経済の全体に影響するほど事業が多様化している」と指 摘。さらに、「BOAがアナリスト予想をこれほど大幅に下回ったこと から、信用市場の混乱や住宅ローン市場の低迷、住宅市場の状況が予想 以上に広範に広がっているとの懸念が強まった」と語った。

朝方発表された先週の米週間失業保険申請が予想以上に 増加したことも株価に悪材料となった。

BOA

BOAは前日比2.4%安。BOAは18日、7-9月(第3四半期) にトレーディング損失や貸出先のデフォルト(債務不履行)、評価損で 計上したコストが40億ドル近くに達したと明らかにした。また第3四半 期決算は前年同期比で32%減益だった。

ワシントン・ミューチュアルは同7.7%下落し、02年10月以来の安 値を付けた。7-9月期の貸倒引当金は9億6700万ドルだった。

ライデックス・インベストメンツ(メリーランド州ロックビル)の トレーディング責任者、スティーブ・サックス氏は「住宅市場がこれか らさらにどの程度落ち込むのか不透明感が強い」と語った。

銀行大手のシティグループは05年9月以来の安値に下げた。

小売業者の軟調

米百貨店3位のJCペニーも売りに押された。S&P500種の業種 別で小売業者からなる指数は前日比1.1%下落し、9月10日以来の低水 準を付けた。

ディスカウント・ブローカー大手のEトレード・ファイナンシャル は前日比8%安。同社が17日発表した07年7-9月(第3四半期)決 算は5年ぶりに赤字となった。米住宅ローンの焦げ付き急増で不良債権 の関連費用が膨らんだためで、07年の利益見通しも下方修正した。

S&P500種の業種別で金融株からなる指数は前日比1.1%下落。年 初来では8.6%下げている。同指数は過去7営業日で6%下げた。

インターネット競売最大手のeベイは前日比6.2%下落。ドイツ銀 証券はeベイの株式投資判断を「ホールド」から「売り」に引き下げた。 ドイツ銀証券のアナリスト、ジーティル・パテル氏はコストの上昇や景 気鈍化を指摘し、「eベイの事業は最悪のシナリオに直面している」と 指摘した。

米労働省が18日に発表した13日に終わった1週間の新規失業保険 申請件数(季節調整済み)は、前週比2万8000件増加の33万7000件だ った。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中 央値は31万2000件。前週は30万9000件と速報値の30万8000件から 修正された。4週間移動平均は31万6500件と、前週の31万500件から 増加した。

医薬品・医療機器大手のバクスター・インターナショナルは前日比

7.7%高。同社が18日発表した07年7-9月期(第3四半期)決算は、 一部項目を除くベースの1株当たり利益が70セントだった。ブルームバ ーグがまとめた8人のアナリスト調査の予想平均は同66セントだった。

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