米BOA:7-9月期32%減益、投資銀行業務の縮小を計画(4)

米銀2位のバンク・オブ・アメリカ (BOA)は18日、7-9月(第3四半期)にトレーディング損失や貸出先の デフォルト(債務不履行)、評価損で計上したコストが40億ドル近くに達した ことを踏まえ、投資銀行業務を縮小する計画を打ち出した。第3四半期決算は前 年同期比で32%減益、アナリスト予想よりも悪化した。

純利益は37億ドル(1株当たり82セント)と、前年同期の54億2000 万ドル(同1.18ドル)から減少。1株当たり利益はブルームバーグがまとめた アナリスト16人の予想平均である1.06ドルを下回った。第3四半期に積み上 げた貸倒引当金は20億3000万ドルだった。

ニューヨーク株式市場ではBOAの決算発表をきっかけに銀行株が売られ た。BOA株価は前日比1.18ドル(2.4%)安の48.85ドルで終了。ケネ ス・ルイス最高経営責任者(CEO)は電話会議で、トレーディングミスが7億 1700万ドルの損失につながったことへの対応として、投資銀行業務を縮小する 方針を発表。「投資銀行に関して楽しいことはすべてやり尽くした」と語った。

総収入は予想下回る

第3四半期総収入は163億ドル。アナリスト予想の179億ドルに届かな かった。

スチュワート・キャピタル・マネジメント(ピッツバーグ、運用資産9億 5000万ドル)のファンドマネジャー、アンドルー・サイバート氏は「BOAに とっては悲惨な状況がこの先数四半期続く」と語る。「まだ始まったばかりだ。 大量の引当金を積むことになるだろう」と付け加えた。

株主資本利益率(ROE)は11.02%。前年同期の16.6%から低下した。

ルイスCEOは発表資料の中で、「資本市場で生じた著しい混乱で同業の 大半が打撃を受けたとはいえ、当社の第3四半期決算には依然として強い失望を 拭えない」とコメントした。

投資銀行

ルイスCEOはBOAを米国で預金額トップの銀行に導いてきた。同行は 収入の85%以上を国内で稼ぎ出す。今年はオランダのABNアムロ・ホールデ ィングスからのシカゴのラサール買収、チャールズ・シュワブからのUSトラス ト買収などに約250億ドルを費やし、リテール銀行業務と資産運用業務を強化 してきた。

ルイスCEOはまた、レバレッジドバイアウト(LBO)や合併助言サ ービス、トレーディングなどでシティグループやJPモルガンと競争するため、 投資銀行業務に6億7500万ドルを費やした。

第3四半期の法人向けバンキング・投資銀行部門の利益は1億ドルにとど まり、前年同期の14億3000万ドルから93%急減した。同部門ではLBO向 けローンやその他融資で2億4700万ドルの評価損が発生。シティグループのア ナリストらはBOAの評価損を最大7億ドルと予想していた。

ルイスCEOはトレーディング損失について、その3分の1は金融市場の 混乱が原因だが、「3分の2は当社の責任だ」と語った。