中国人民銀総裁:利上げペース加速も-過剰流動性の抑制強化へ(2)

中国人民銀行の周小川総裁は18日、国内経 済の過剰流動性抑制策を強化すると述べた上で、景気過熱を阻止するため追加利 上げの可能性があると表明した。利上げ幅の拡大もあり得るという。

周総裁は北京で開催されている中国共産党大会中に記者団とのインタビュー に応じ、「われわれは必要となれば、金利をより頻繁に、もしくはより大幅に変 更する可能性を排除しない」と語った。これまでの抑制策については、「あまり 効果がなかった」とも指摘した。

周総裁は、人民銀が今後も、利上げと預金準備率引き上げ、短期国債の発行 を増やすなどの施策を取り混ぜて実施する方針を維持すると言明。人民銀は、不 動産価格の上昇を懸念しているものの、それだけが金融政策をけん引するわけで はないと述べた。

中国は政策金利を決めるためにインフレ目標を採用する用意はなく、成長 重視を優先事項としている。周総裁によれば、人民銀は成長率とインフレ、雇 用、国際収支を考慮し、金融政策を決める。

江沢民前国家主席の後を5年前に継いだ胡錦濤国家主席は、中国経済の規模 を2倍に拡大させた。成長をけん引してきた輸出の急増は過剰な資金流入につな がり、インフレ高進や株式市場のバブル発生が懸念されている。

周総裁は、人民元の完全交換性を「いずれ」実施するが、工程表はないとし た上で、国際通貨基金(IMF)の総会期間中、欧州連合(EU)と人民元につ いて協議する予定だと語った。