グリーンスパン氏、ドル急落は予想せず-中国が米国債売却でも(3)

グリーンスパン前米連邦準備制度理事会(F RB)議長は18日、ソウルでの会議の参加者に向け衛星回線を通じて講演し、 諸外国が保有米国債を売ることによってドルが急激に下落することは予想して いないと語った。会議の出席者の話から分かった。

会議に出席したハナ大投証券の債券アナリスト、コン・ドンラク氏は「中 国が保有米国債を売った場合にドルの急落はあるかとの質問に対してグリーン スパン氏は、それは既に知られている情報でありドル急落を引き起こすもので はないと答えた」と語った。「グリーンスパン氏は、市場は十分に賢明で、過 剰反応はしないという見解だ」と付け加えた。

会議場へのメディアの立ち入りは許可されていなかった。

米財務省が今週発表したデータによると、日本と中国、台湾による8月の 米国債売りは、少なくとも5年で最高のペースだった。ドルはユーロに対し年 初来7.5%下落している。

未来アセット・インベストメント・マネジメントの投資責任者、キム・ギ ュンロク氏も為替に関する前議長の発言を確認した。それによると、前議長は 「外為市場は既に少しずつ」諸外国による米国債売りの可能性を織り込んでき たと指摘した。キム氏はまた、前議長は「外貨準備は通常、そう簡単に動くも のではない」との見解だと述べた。

同じく会議に出席した英銀HSBCホールディングスのソウル在勤グロー バルペイメント・キャッシュマネジメント責任者のベン・アーバー氏によると、 グリーンスパン前議長は、人民元に関する中国政府の政策は「長期的に中国経 済を不安定化させる恐れがある」との見方を示した。

同氏によるとまた、グリーンスパン前議長は米経済がリセッション(景気 後退)入りする確率は3分の1から半分という先の見解をあらためて示した。

コン氏は「米国の住宅市場は良い状態にはないが、グリーンスパン氏は米 経済が株高によって支えられると考えているようだ」と述べた。また、サムス ン証券のデピュティ・ゼネラル・マネジャー、メン・ヤンジェイ氏によると、 前議長は米国のリセッション入りの確率は高くはないが、アジア経済への悪影 響は出ると考えている。「グリーンスパン氏は米経済について、悲観的という よりは楽観的なようだ」と同氏は付け加えた。

グリーンスパン前議長は9月に発売した自著の「The Age of Turbulence(邦 題:波乱の時代)」の販促活動を行っている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE