USENが急騰、ブロードバンド事業が黒字化-前期決算が予想上回る

インターネット関連事業などを手掛けるU SENの株価が急騰。一時は前日比100円(13%)高の890円とストップ高(値 幅制限いっぱいの上昇)水準まで買い上げられ、8月1日以来、約2カ月ぶりの 高値水準に戻した。ブロードバンド・通信事業が好調で、前日17日に発表した 前期(07年8月期)決算が市場予想を上回ったことを受け、業績に対する慎重 な見方が後退した。

午前の株価終値は前日比95円(12%)高の885円で、大証ヘラクレス市場 の値上がり率2位。出来高は111万2420株と、過去1年間の1日平均36万 8000株をすでに大きく上回っている。

前期の連結営業利益は前の期比4.5倍の159億2300万円と、会社側の事前 予想130億円を大きく上回るとともに、ブルームバーグ・プロフェッショナルに 登録されたアナリスト5人の予想平均値(145億6500万円)も上回った。前々 期(06年8月期)に41億9400万円の営業赤字だったブロードバンド・通信事 業が21億900万円の黒字に転換したことなどが貢献した。

光ファイバーの契約件数が伸びている。前期の契約件数は80万9126件で、 前の期と比べて10.9%増えた。取り付け数は17.4%増の63万6158件。IR担 当の服部竜大氏は、「ブロードバンド事業は中間期時点で黒字化を達成した。市 場全体で光ファイバーが伸びており、引き続き好調に推移する」とみている。

映像・コンテンツは赤字継続

しかし、無料動画配信「Gyao」や、映画配給を行う「ギャガ・コミュニ ケーションズ」を含む映像・コンテンツ事業は赤字から脱却できていない。前期 は86億7500万円の営業赤字、前々期は97億3300万円の赤字だった。同社の服 部氏は、「『Gyao』は今期黒字化を目標にしている。『ギャガ』は来年3月 1日から配給する大型作品『ライラの冒険』に期待したい」と話していた。