米ワシントンMの7-9月:72%減益、住宅ローン償却響く-株下落

米S&L(貯蓄・貸付組合)最大手のワシ ントン・ミューチュアルが17日発表した2007年7-9月(第3四半期)決算 は、前年同期比72%減益となった。不良債権化した住宅ローンの償却が響いた。 株価は時間外取引で下落した。

純利益は2億1000万ドル(1株当たり23セント)。前年同期は7億4800 万ドル(同77セント)だった。返済が延滞しているローンの増加や住宅価格の 下落に伴い9億6700万ドルの引当金を計上した。ただ、1株利益はブルームバ ーグがまとめたアナリスト15人の予想平均に一致した。

住宅不況が過去16年で最悪となるなか、ローンの焦げ付きが増加し、ウェ ルズ・ファーゴやCITグループ、USバンコープなども今週、住宅ローン関 連事業で損失を計上したと発表している。ケリー・キリンジャー最高経営責任 者(CEO)は4月、同社の住宅ローン部門を年末までに黒字化すると約束し ていた。

キリンジャーCEOは17日のインタビューでこれについて、「非現実的 な目標だ」と述べ、「第3四半期の初めに、すべての環境が変化して深刻な調 整となった。住宅市場は数十年ぶりの苦境にあるのはまず間違いない。住宅ロ ーン問題は第2四半期よりもはるかに深刻化している」との認識を示した。

第3四半期利益は、ライバルのアーマンソンの買収費用を計上した1998年 第4四半期以来で最低。同社の住宅ローン部門の損失は3億4800万ドルと、前 年同期の2300万ドルから拡大した。同社は今年、貸倒引当金を最高29億ドル 計上する計画。この水準を達成するには第4四半期は最高13億ドルを計上する 必要があるとみられる。

ワシントン・ミューチュアルの株価は17日、前日比13セント安の33.07 ドルで終了。年初来では27%安。決算は通常取引終了後に発表された。その後 の時間外取引では午後5時50分(日本時間18日午前6時50分)現在、31.75 ドルで推移している。