米国株:S&P500種とナスダックは反発、決算を好感-ヤフーが高い

米国株式市場ではS&P500種株価 指数とナスダック総合指数が3営業日ぶりに上昇した。半導体メーカー 最大手のインテルやポータル(玄関)サイト大手のヤフー、銀行大手の JPモルガン・チェースが発表した決算で利益がアナリスト予想を上回 ったことが強材料となった。

インテルはほぼ2年ぶりの高値に上昇。ヤフーは5月以来最大の上 げとなった。JPモルガン・チェースは1カ月ぶりの大幅な上げ。清涼 飲料最大手のコカ・コーラと鉄道3位のCSXも利益拡大が好感され上 昇した。

ナスダック総合指数終値は前日比28.76ポイント(1%)高の

2792.67となった。S&P500種株価指数は同2.71ポイント(0.2%)高 の1541.24。ダウ工業株30種平均は同20.4ドル(0.2%)下落の

13892.54ドルで終了。ジェットエンジンやエレベーター製造のユナイテ ッド・テクノロジーズ(UTX)の3.6%安が圧迫した。

ブルームバーグがまとめた統計によると、17日の通常取引終了時点 で決算発表を終えているS&P500種構成銘柄の71社のうち72%がアナ リスト予想を上回る利益となった。平均の増益率は2.1%となり、住宅 市場の低迷や住宅ローン返済不履行の増加で企業の第3四半期決算が圧 迫されるとの懸念が緩和した。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は約10対9。

上値限られる

UTXが08年通期利益がアナリスト予想を下回る可能性に言及した ことや、モーゲージ保険大手のMGICインベストメントの07年7-9 月(第3四半期)決算が赤字となったことから、この日の株価の上げは 限られた。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が不 動産価格の下落を理由に234億ドル相当の住宅ローン担保証券を格下げ したことを嫌気して、株価は一時下落に転じた。この格下げで信用市場 の損失が拡大するとの観測が再燃した。

インテルは上昇。インテルが16日発表した07年7-9月(第3四 半期)決算は前年同期比43%増益となった。欧州やアジアでのパソコン 需要の伸びが追い風だった。同社はまたアナリスト予想を上回る売上高 見通しを示した。

ヤフーは前日比8%高。同社が16日発表した07年7-9月(第3 四半期)決算は減益ながら売上高、利益ともにアナリスト予想を上回っ た。第3四半期の売上高は前年同期比で14%増。

これ以外にもコンピューター関連株に買いが入った。ソフトウエア 最大手のマイクロソフトやパソコンメーカー最大手ヒューレット・パッ カード、コンピューター・グラフィックス用半導体メーカー大手のエヌ ビディアがそろって上げた。

JPモルガン・チェース

JPモルガンは前日比2.8%高。JPモルガンが17日に発表した7 -9月(第3四半期)決算ではアナリスト予想を上回る増益となった。 純利益は34億ドル(1株当たり97セント)と、前年同期の33億ドル (同92セント)から2.3%増加。ただ、投資銀行部門の利益が前年同期 比で70%落ち込んだほか、レバレッジドバイアウト(LBO)向けロー ンの評価損で利益の伸びが抑えられた。

清涼飲料最大手のコカ・コーラも上昇。同社が17日発表した07年 7-9月期(第3四半期)決算は純利益が前年同期比で13%増加した。 アジアや中南米での販売好調が寄与し、アナリスト予想を上回った。同 社の資料によれば、純利益は16億5000万ドル(1株当たり71セント) と、前年同期の14億6000万ドル(同62セント)から増加。1株当たり 利益はアナリストの予想平均を3セント上回った。

MGICインベストメントは8営業日続落、S&P500種構成銘柄 中で最大の前日比15%の下げとなった。同社は08年の赤字見通しを明 らかにした。

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