IMF調査局長:ドル安は不均衡是正への「健全」で秩序ある動き

国際通貨基金(IMF)のサイモン・ジ ョンソン調査局長は17日、ワシントンで世界経済の先行きについて以下のよ うにコメントした。IMFが半年に1度発表する世界経済見通しに関する記者 会見で語った。

◎ドルについて

「ドルの下落はしばらく前から予想されていた。世界経済の不均衡是正に 向けた健全な動きの1つだ。リスクはあるものの、今のところ秩序ある動き だ」

◎中国人民元について

「人民元は過小評価されている。この見方は広く支持されていると思う。 人民元はかなり上昇すると予想している。中国の経常黒字が人民元を議論の的 にしている。中国の金利は上昇する必要がある」

◎金融市場の動向について

「長年、火事が発生しなかった森のように、金融市場は落ち着いた環境下 で変動率が低く、リスク資産のスプレッドが著しく低い状態が続いていた。そ の間、リスクの高いローンや甘い融資基準、一部の高いレバレッジという低木 がかなり繁殖していた」

◎原油のユーロ決済について

「推奨しない」

◎日本のインフレについて

「日本にはインフレの兆候がまったく見られない。金融政策が近く、変更 されるとはみていない」

◎短期金融市場での中央銀行の政策について

「市場安定に向け引き続き支援しているが、不透明感はまだ晴れていない。 中央銀行は市場の流動性回復に向けた措置と、物価安定・成長支援のための政 策とを適切に注意深く区別している」