NY外為:ドルは対円3日続落-住宅着工減で経済全般への波及を懸念

ニューヨーク外国為替市場ではドルが 円に対して3営業日続落。米商務省が午前に発表した9月の住宅着工件数が 14年ぶりの低水準を記録し、住宅市場の落ち込みが経済の他の分野の足を引 っ張るとの懸念が強まった。

投資家がリスク回避の姿勢を強め、低金利通貨の円で資金を調達して高金 利通貨で運用する円キャリー取引を解消していることが、円上昇につながった。 日本の政策金利は0.5%と、先進国のなかで最も低い。米連邦準備制度理事会 (FRB)が17日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると12 連銀地区のうち5地区で8月以降に経済成長が鈍化した。個人消費や製造業、 サービス業の活動が弱まったことが背景にある。

バンク・オブ・アメリカの世界通貨戦略責任者、ロバート・シンチェ氏は、 「住宅市場を悲観的にとらえ、それが経済全体の足を引っ張るとみている市場 参加者にとって、住宅着工件数の数字はその見方をさらに強める根拠になっ た」と語り、「これがドル売りを加速させた」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時19分現在、ドルは円に対して0.2%下げて 116円66銭。対ユーロでのドルは1.4187ドルと、前日の同1.4173ドルか ら下落した。円は対ユーロで165円55銭。一時は166円47銭まで下げる場 面もあった。

1カ月物ユーロ・円オプションのインプライドボラティリティ(IV、予 想変動率)は5.6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇して

10.36%と、ここ3週間での最高だった。

円は対豪ドルで0.5%上昇し、ブラジル・レアルに対しては0.4%上げ た。

住宅着工件数

9月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算、以下同じ)は前月比

10.2%減の119万1000戸と、14年ぶりの低水準となった。8月は132万 7000戸だった。先行指標となる9月の住宅着工許可件数は7.3%減の122万 6000戸。

ドイツ銀行によると北米の投資適格級企業で構成するCDX北米投資適 格シリーズ9指数のクレジット・デフォルトスワップ(CDS)スプレッドは 4bp上昇して53.25bp。今週に入り7.25bp上昇している。

マニュファクチャラーズ&トレーダーズ・トラスト(ニューヨーク州バ ッファロー、運用資産500億ドル)の主任通貨トレーダー、ブライアン・テー ラー氏は、「住宅部門は一段と落ち込む恐れがあり、これが米国の経済成長見 通しを損ねている」と語り、「FOMCの10月会合での利下げ決定はまだあ り得る」と述べた。

ベージュブック

ベージュブックは「成長のペースは減速した」と記述。9月18日にFO MCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.5ポイント引き下げて

4.75%に設定した。

金利先物市場動向によると、今月の会合でFF金利が0.25ポイント引き 下げられる確率は58%を示している。前日は同38%だった。

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