【個別銘柄】銀行、不動産、ドコモ、三洋電、信越ポ、ヤフー、住江織

17日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

銀行株:三井住友フィナンシャルグループ(8316)が5.8%安の82万 3000円と続落するなど、大手3銀行グループがそろって大幅安。東証業種別 33指数の銀行指数も3.9%安となり、TOPIXに対する下落寄与度1位。サ ブプライムローン問題を背景とした米国の銀行決算の低調が続く上、邦銀自体 も傘下のノンバンク不振の影響を警戒する動きが根強い。UBS証券ではノン バンクの影響不安を指摘し、大手3銀行の目標株価を引き下げ。住友信託銀行 (8403)については投資判断を「BUY」から「NEUTRAL」に下げた。

不動産株(8840、8802、8801、8830など):軒並み安。大京が4.9%安の 353円、三菱地所が1.5%安の3240円、三井不動産が1.6%安の3060円、住友 不動産は2.0%安の3900円。首都圏のマンションの初月契約率が好不調の境目 とされる70%を2カ月連続で下回ったことが16日に明らかになった。発売価 格が高止まりしていることから、購入意欲が高まることが難しく、マンション 需要に陰りが生じてきたとの見方が強まった。

NTTドコモ(9437):3.7%安の15万5000円と3日続落。一時は4.4% 安の15万4000円まで売り込まれ、2年半ぶりに上場来安値を更新した。時価 総額は7兆1000億円程度に低減、キヤノン(7731)や武田薬品工業(4502) の後塵を拝した。ユニマット山丸証券投資情報部の長森伸行ゼネラルマネジャ ーは、「会社も人も技術力が肝要。98年以降に時価総額を高めていったキヤノ ン、武田薬品工業、ホンダと比べるとドコモは技術力が乏しかったのではない か」と指摘、技術力が収益の多寡を分けたとみている。

三洋電機(6764):6.1%安の184円と大幅続落。売却予定だった半導体 事業について同社は17日朝、今後も事業を継続すると発表した。売却計画の 断念で、今後のリストラ進展を懸念する売りが先行している。

信越ポリマー(7970):14%安の1036円。競争激化を背景に主力の携帯 電話ボタンの販売価格が低下し、9月中間期の業績予想を減額修正した。収益 性の低下により、業績の先行き不安が高まった。売買高も248万1000株に達 し、10月に入ってからの1日当たり平均41万株を大きく上回った。

日本精線(5659):4.1%高の795円。原材料価格上昇による価格転嫁が進 んだうえ、新製品の拡販、金属繊維部門が好調に推移したことを理由に、この 日午後、2007年9月中間期の業績予想を修正した。連結純利益は前年同期比 46%増に伸びる見通しとなり、業績好調を好感した買い注文が入った。

コクヨ(7984):11%安の1014円。一時は982円まで下げ、2003年6月 5日以来、約4年4カ月ぶりの1000円割れとなった。首都圏でのシェア拡大 を図って値引き販売を行ったことから収益性が低下、2007年12月期(9カ月 変則決算)は一転して最終赤字に転落する見通しとなったことを受けた動き。

タカラトミー(7867):8.3%高の744円。9月中間期の連結純利益が前 年同期比2.1倍の15億円になったもようだと発表。従来予想の5億円から大 幅な増額で、主力の玩具販売が予想以上に好調なほか、テレビや映画関連など 商品の販売が推移したことが要因という。また市場では、年末商戦に対する期 待を指摘する声も浮上。

ヤフー(4689):5.3%高の5万1700円と大幅反発。米ヤフーが予想を上 回る決算発表し、時間外で株価急騰となったことを受けた。米ヤフーの7-9 月(第3四半期)利益は1株当たり11セントとなり、ブルームバーグがまと めたアナリスト予想平均の同8セントを上回った。

旭化成(3407):3.2%高の959円と4営業日ぶりに反発。977円まで上げ 幅を広げ、年初来高値を1週間ぶりに更新した。住宅部門の不振を化学など他 部門の伸びで補っているとして、9月中間期の連結業績が従来予想から上振れ たと17日付の日本経済新聞朝刊を通じて伝わり、買い圧力が強まった。

九州電力(9508):4.6%安の2810円。燃料価格高騰が利益を圧迫するこ とから、今通期(08年3月期)の利益予想を下方修正したことを受けた動き。 連結純利益は前期比15%減の560億円(従来予想は740億円)を見込む。

バンダイナムコホールディングス(7832):6.0%高の1802円と、4日ぶ りに急反発。一時9%以上上げて8月9日以来、約2カ月ぶりの高値水準を回 復。任天堂のゲーム機「Wii(ウィー)」の記録的なヒットでゲームソフト 市場が拡大傾向にある中、統合シナジー効果を発揮してゲームソフト事業を伸 ばすとの見方が強まった。リーマンブラザーズ証券は投資判断「オーバーウエ ート」、目標株価2500円に設定。

パル(2726):12%安の1900円と大幅続落。一時は16%安の1825円まで 売り込まれ、2005年4月5日以来、約2年半ぶりの安値を付けた。今月9日に 業績予想を減額修正していたが、16日の中間決算発表で利益率が悪化している ことが再認識され、人件費高騰に伴う収益停滞はしばらく続くと警戒された。

東京精密(7729)や信越化学工業(4063)など:東証1部の値下がり銘柄 数が1400近くとなる中、半導体関連株の一角が買われ、東京精密は1.3%高の 2705円、信越化は0.1%高の8080円。16日の米国の取引時間終了後に、半導 体最大手インテルが市場予想を上回る業績見通しを発表したことを受け、半導 体業界の先行きに対する安心感が広がった。

住江織物(3501):10%安の288円と急反落。税負担額の増加が響いたほ か、今夏に酷暑が続き一部インテリア製品の国内売り上げがさえず、第1四半 期(6-8月)の純利益が前年同期比54%減に落ち込んだことを受け、売りが 膨らんだ。

日野自動車(7205):3.5%高の889円。一時914円まで上げ幅を広げ、 5日以来の900円台回復となった。9月27日に年初来高値となる921円を付け た後はやや売りに押されたが、25日移動平均線に下値を支えられる格好で再度 反発力を試す展開となっている。

コスモ石油(5007):0.4%安の525円と小反落。石油事業における市況悪 化の影響が縮小したとして、9月中間期の連結純利益を従来計画比で3割以上 増額修正した。利益水準の高まりを受けた株価の修正を見込む買いが先行し、 一時546円と約3週間ぶりに投資家の長期売買コストを示す200日移動平均線 (542円)を上抜ける場面があった。

鉱研工業(6297):8.3%高の299円と急騰。一時は332円まで買い進ま れ、今年8月1日以来の高水準に回復した。アルジェリアでの地質調査案件が 想定より早く売り上げ計上できるとして、9月中間期の連結業績予想を増額修 正した。連結純損益が従来予想1億1200万円の赤字から5000万円の黒字に浮 上することとなり、業績に対する安心感から投資家の買いが入った。

大同特殊鋼(5471):7.0%安の789円と4日続落。鉄鋼株全体が下げる 中、前日に発表された業績の下方修正を受けて下げ幅が大きい。クレディ・ス イス証券の山田真也アナリストは、「韓国ポスコの決算内容が悪く、鉄鋼株全 体への見方が厳しくなっている。下方修正は特殊要因によるものだが、印象は ネガティブ」と指摘した。

スズキ(7269):午後に入って一時4%安の3350円まで急落。日本時間 午後に、外資規制案の影響からインド株が急落したことに関連し、大和住銀投 信投資顧問の門司総一郎チーフストラテジストは「資本移動の規制が長く続け ば、現実的にはないと思うが、インド景気に影響が出てこよう。このため、イ ンド関連のスズキなどがきょうは売られた」と指摘。終値は1.4%安の3440円。

オムロン(6645):0.7%高の3010円と反発。利益率の高い国内工場向け のインダストリアルオートメーションビジネス(IAB)が第2四半期(7- 9月)に回復傾向にあることが分かり、今後の業績に明るさが見え始めたとの 評価から買いが優勢となった。

アールエイジ(3248):上場3日目のこの日ようやく売買が成立。初値は 公募価格7万円の4.1倍に当たる28万6000円となった。その後も買い注文が 優勢で、32万6000円とストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)買い気配のま ま終えた。東証マザーズに15日に新規上場した。上場3日目での初値形成は、 2006年4月に東証マザーズに上場したラクーン(3031)以来のこと。

トリケミカル研究所(4369):7.5%高の731円と急反発。スイスに本社 を置く世界最大級のプライベートバンクの日本法人、ロンバー・オディエ・ダ リエ・ヘンチ・ジャパンがトリケミ研やプレステージ・インターナショナル (4290)などの株式を9%超保有していることが明らかになった。

カシオ計算機(6952):一時2.6%安の1071円と52週安値を付けた後、 取引終了にかけては急反発。業績悪化を背景に前日まで8連敗し、急落前の水 準からは約3割下方に沈む中、16日夕には大株主のフィデリティ投信が保有株 式比率を大幅に引き下げたことも分かり、売り圧力が高まった。ただ、テクニ カル指標から見ると短期的な売られ過ぎ水準にあったこともあり、終値は

3.5%高の1137円とこの日の高値引け。