日本と中国、台湾の8月の米国債売却額は過去5年で最高-米財務省

日本と中国、台湾が8月に売却した米国 債は少なくとも過去5年で最高の規模だったことが、米財務省が16日に発表し た統計で明らかになった。8月は米サブプライム(信用力の低い個人向け)住 宅ローン問題に関連した損失を受けて、ドルが下落した。

それによれば、日本の米国債保有高は差し引き4%減の5860億ドルと、 2000年3月以降で最大の減少となった。中国の保有高は2.2%減の4000億ド ルと、02年4月以来の大幅減少。台湾は8.9%減の52億ドルと、2000年10 月以来の最大だった。

今回のアジア3カ国・地域の米国債売却は、1998年のロシアのデフォルト (債務不履行)以来で最大規模の米資産売りを一段と悪化させた。米ドルは今 年、対ユーロで7%下落し、過去最安値を更新。6主要通貨の通貨バスケット に対しては6.5%下げている。米金融当局は先月、住宅市場の低迷に歯止めを かけるため、利下げを実施した。

みずほ投信投資顧問で257億ドルの資産運用に携わる中村博正氏は、「米 ドルの下落が懸念されている」と指摘。「米金融当局は利下げを継続するとみ られ、米ドルは3-6カ月間、下げる可能性がある」との見方を示した。