タカラトミ株が急反発、玩具好調で中間利益増額-年末戦期待も(2)

玩具製造・販売大手タカラトミーの株価が 一時は11%高まで急反発した。16日取引終了後に、2007年9月中間期の連結純 利益が前年同期2.1倍の15億円になったもようだと発表。従来予想の5億円か ら約3倍となる大幅増額で、主力の玩具販売が予想以上に好調なことが主な要因。 さらにテレビや映画関連などの商品販売も予想を超えた。玩具大手2社の合併か ら1年半で、期待したシナジー(相乗)効果が具体的な数字として出てきたこと への評価が高まった。

買い気配で始まった後は、午前9時30分すぎに前日比70円(10%)高の 757円で寄り付き、一時75円(11%)高の762円まで上昇。午前終値は43円 (6.3%)高の730円で、東証1部の上昇率で3位となっている。出来高も約 128万株と、前日の5倍を超えた。

明和証券の矢部靖夫顧問は、「きのうの業績上方修正が急騰要因だが、発表 のタイミング良かった」と指摘した。さらに矢部氏は、「ネガティブな話題の多 い米国株式市場の中で一部盛り上がりつつある年末商戦への期待を受け、日本で も同様に期待できる銘柄の物色が始まった。そこにタカラトミーが加わった」と 見る。

同社は16日、中間期の売上高を前年同期比5.5%増の870億円に増額修正 した。従来予想は800億円。営業利益は同24%増の19億円(従来予想14億 円)、経常利益は同5.1%増の19億円(同8億円)になる見通し。

明和証の矢部氏によると、「通期予想も会社予想を超える、と考えるのが自 然」といい、この日の株高は今後の通期の増額修正期待も背景にあるという。

任天堂関連銘柄の側面も

主力玩具「トミカ」や「リカちゃん」、「ポケットモンスター」関連商品な どの主力の玩具商品の販売が堅調に推移した。また、映画化された「トランスフ ォーマー」関連商品なども北米地域では会社予想を大きく上回り、人気化したこ とも業績向上に寄与した。

また、家庭用ゲーム機のWii(ウィー)など任天堂関連商品全般を取り扱 う連結子会社、トイズユニオンの業績好調も貢献。同社は、任天堂総流通量の約 15%を担う大手卸の1社だ。任天堂の売上高が伸びるほど取扱高も増える形にな り、関連銘柄の1つと言える。

タカラトミの佐藤慶太副社長は16日の東証での会見で、「合併によるプラ スの効果が出たようだ」として、玩具大手2社の合併の成果を強調。玩具販売の 好調さは、「このままクリスマス商戦、年末商戦まで維持するだろう」(同副社 長)との見通しを示した。

さらに今回の中間業績の修正については、米投資会社TPGとの提携効果は まだ反映されておらず、「効果は下期以降」(佐藤副社長)として、プラス要因 が潜在していることを明らかにしている。