米インテル7-9月期:43%増益、PC需要増追い風-株価上昇(3)

半導体メーカー最大手の米インテルが16 日発表した2007年7-9月(第3四半期)決算は、前年同期比43%増益とな った。欧州やアジアでのパソコン需要の伸びが追い風となった。同社はアナリ スト予想を上回る売上高見通しを示したことから、株価は時間外取引で上昇し た。

第3四半期純利益は18億6000万ドル(1株当たり31セント)と、前年 同期の13億ドル(1株当たり22セント)から増加。売上高は前年同期比15% 増の101億ドル。

ポール・オッテリーニ最高経営責任者(CEO)はライバルのアドバンス ト・マイクロ・デバイシズ(AMD)から受注を奪回するため、新製品の投入 を急いだ。中国など新興市場国の需要がパソコン販売を押し上げていることも、 同社の第4四半期の利益率改善見通しにつながった。同社は人員削減や赤字部 門の売却を通じて10億ドルの経費削減を進めており、今四半期の利益率は拡 大する見通しも明らかにした。

スリベント・アセット・マネジメントのポートフォリオ・マネジャー、ジ ム・グロスマン氏は「パソコン分野はかなり好調なようだ」と述べ、「売上高 と利益率の見通しは強気派に歓迎されるだろう」と指摘した。

インテルによると、第4四半期の売上高は105億-111億ドルに増加する 見込みで、粗利益率は57%プラス・マイナス数ポイントとなる見通し。ブルー ムバーグがまとめたアナリスト予想平均では、第4四半期売上高は104億ドル、 利益率は54.8%と見込まれていた。

インテルの株価は16日の時間外取引で一時、1.29ドル(5.1%)高の

26.77ドルに上昇。通常取引終値は前日比27セント安の25.48ドルだった。年 初来では26%高と、ダウ工業株30種平均の構成銘柄上昇率で6位。

価格安定

米住宅市場の減速を受け、パソコンの需要期に当たる年末商戦の消費鈍化 が懸念されていたが、インテルの売上高見通しでこうした懸念は和らいだ。オ ッテリーニCEOは、需要好調で第3四半期は値下げを回避できたと説明した。 アンディ・ブライアント最高財務責任者(CFO)はインタビューで、「第3 四半期の需要は力強いものだったし、第4四半期も堅調が続くだろう」と述べ た。

第3四半期の売上高は、アナリスト予想平均の95億9000万ドルを上回り、 1株利益もアナリスト予想平均の30セントを上回った。粗利益率は52.4%で、 同社の従来予想とほぼ同水準だった。

部門別の売上高は、ノート型パソコン向けチップ「セントリーノ」を販売 するモビリティ・グループが30%増の40億ドル。企業向けコンピューター用 チップを販売するデジタル・エンタープライズ部門は5.2%増の52億ドル。地 域別では、全体の52%を占めるアジア太平洋部門の売上高が21%増の52億 1000万ドル、欧州部門は13%増の18億2000万ドルだった。

新CFO

オッテリーニCEOは16日、ステーシー・スミス氏(44)を新CFOに昇 格させたと発表した。13年間CFOを務めたブライアントCFOは新設した最 高総務責任者(CAO)に就任する。スミス氏は引き続き、ブライアント氏の 直属となる。

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