8月対米中長期証券投資:693億ドルの売り越し、純減額は過去最大

米財務省が16日に発表した統計による と、外国の政府と投資家が保有する中長期金融資産額は8月に693億ドルの純 減を記録した。売り越し額は過去最大。前月は195億ドルの買い越し(速報値 192億ドルの買い越し)だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想中央値は600億ドルの買い越しだった。

短期国債や株式スワップなどの短期金融資産を含むと1630億ドルの売り 越しだった。前月は943億ドルの買い越しだった。

アクション・エコノミクスのチーフエコノミスト、マイケル・イングラン ド氏は「8月の市場混乱の影響は非常に大きかった。この日の統計により、市 場の動揺が再び脚光を浴びた形となり、混乱を助長する可能性がある」と述べ た。

海外投資家による米株式投資は406億ドルの売り越しとなった。7月は 212億ドルの買い越しだった。S&P500種株価指数は8月に1.3%高となり、 ダウ工業株30種平均は1.1%上昇した。社債投資は12億ドルの売り越し (前月45億ドルの買い越し)に転じた。

海外からの米中長期国債投資の売り越し額は26億ドルとなり、7月の 94億ドルの売り越しから純減額が縮小した。8月の10年物国債の利回りは平 均で4.73%と、7月の5.04%から低下した。政府機関債の買い越し額は96 億ドルと、7月の87億ドルから増えた。

米投資家による海外資産の買い越し額は8月に345億ドルと、7月の55 億ドルを大幅に上回った。

海外主体が保有する中長期金融資産では、民間投資家が106億ドルの売 り越し(前月は206億ドルの買い越し)に転じた。中央銀行など公的機関も 242億ドルの売り越し(前月44億ドルの買い越し)だった。

国別動向

中国の米国債(短期債含む)保有総額は88億ドル純減し、日本は248億 ドルの純減となった。一方、英国は334億ドルの純増となった。

ヘッジファンドとの関連が強いとされるカリブ諸国は331億ドルの純増と なった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国など石油輸出国による投資はほぼ 変わらずの1233億ドルとなった。

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