10月の独ZEW景況感指数:マイナス18.1-前月と変わらず(2)

ドイツの欧州経済研究センター(ZEW) が16日発表した10月のドイツ景況感指数(期待指数)はマイナス18.1と、前 月と変わらずとなった。株式相場の上昇を受け、ドイツ経済は借り入れコストの 上昇やユーロ高を乗り切ることができるとの楽観論が強まった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト40人の調査中央値では、 マイナス22.3への低下が見込まれていた。ZEWの指数は、アナリストと機関 投資家を対象に向こう6カ月の景況感を調査するもの。ゼロを分岐点に数字が大 きいほど楽観的な見方が多いことを示す。

ドイツ株式市場の主要株価指数であるDAX指数は過去2カ月で10%上昇。 投資家は、米住宅市場の低迷に端を発した金融市場の混乱の影響で、ドイツの高 成長が抑制されることはないとみている。ただ、原油価格とユーロが最高値に接 近するなか、成長のピークに達した公算が大きい。

シティグループのエコノミスト、ユルゲン・ミヒェルス氏(ロンドン在勤) は、「パニックは収まりつつある」と述べた上で、ユーロ上昇と1バレル当たり 87ドルを超える原油相場が「投資家のセンチメントを押し下げることは確かだ。 明確なリスクが存在する」と指摘した。

信用市場が逼迫(ひっぱく)した8月9日の後の週にDAX指数は4%下落 したものの、欧州中央銀行(ECB)の資金供給や米利下げを受け、その後上昇 した。