NY原油:時間外で最高値更新-トルコによるクルド人勢力攻撃を警戒

ニューヨーク原油先物相場は、16日の時間 外取引で過去最高値を更新した。トルコがイラク北部に拠点を置くクルド人武 装勢力に対して軍事攻撃を行う可能性があり、原油輸出が滞る恐れがあるとの 見方が強まった。

トルコのエルドアン首相は15日、同国議会に対し、イラク北部に拠点を置 くクルド労働者党(PKK)の武装勢力への軍事侵攻を認めるよう求めた。こ のような動きを背景に、原油相場は今週に入って3ドル上昇している。イラク は世界3位の原油埋蔵量を誇る。また、ドル相場や米株式相場の下落により、 一部の投資家は投資先を商品市場に移行させている。

CFCシーモア(香港)の投資担当チーフストラテジスト、ダリウス・コ ワルチック氏は「軍事攻撃によりイラク情勢が一段と不安定になり、限定的な イラクの産油量がさらに減少するとの懸念が高まっている」と指摘。「また、そ の影響が中東全体に波及する恐れもあるとみられている」との見方を示した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場11月限は16日の 時間外取引で、前日比最大66セント(0.8%)高の1バレル当たり86.79ドル に達し、最高値を更新した。シンガポール時間午後1時29分現在、86.73ドル で取引されている。15日終値は前週末比2.44ドル(2.9%)高の86.13ドル。 一時は86.71ドルと、1983年の取引開始以来の高値を付けた。

また、ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)の北海ブレント原油先 物11月限も、シンガポール時間午後1時15分現在、前日比34セント(0.4%) 高の1バレル当たり83.09ドルと、最高値を更新した。