【個別銘柄】オリクス、国際帝、フルキャス、野村、Jフロン、古河池

16日の日本株市場における主な材料銘柄 の値動きは次の通り。

オリックス(8591):6.6%安の2万5230円。野村ホールディングスが米 サブプライム関連損失を15日発表したことや米シティグループの7-9月期 純利益が大幅減益となったことへの警戒から、金融株が売られる流れの一環で 下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など大手銀行株も軒並 み安。TOPIX33業種指数では、その他金融指数と銀行指数が値下がり率ラ ンキングの上位。オリックスついて岡三証券の服部実アナリストは、サブプラ イムローン自体に投資していないが、「ハイ・イールド債を保有していること から、業績への影響を連想して売られた」と解説。

原油関連株(1605、5007など):中東の地政学リスクや需給ひっ迫懸念を 背景に、15日のニューヨーク原油先物相場は5日続伸し、初めて1バレル=86 ドル台に乗せた。在庫評価益の拡大期待などから、国際石油開発帝石ホールデ ィングスが2.4%高の130万円、コスモ石油は3.3%高の527円。

フルキャスト(4848):ストップ安に当たる1万円(11%)安の8万2000 円での比例配分。労働者派遣法違反で仙台地検に書類送検されたことを受け、 売りを集めた。

野村ホールディングス(8604):0.5%安の2070円と小幅に5日続落。15 日に米サブプライムローンに関連した追加損失が2007年度第2四半期(7- 9月期)に730億円発生したと発表した。この影響で同四半期の連結税引前損 失額が400億-600億円となり、最終損益も赤字になる見込みという。

J.フロントリテイリング(3086):9.1%安の1066円と急落。前日に発 表した8月中間期の連結決算では、傘下の大丸と松坂屋とも営業利益が期初計 画を下回り、統合効果への期待感が後退している。

久光製薬(4530):4.5%安の3160円。主力の鎮痛貼付剤「モーラステー プ」は引き続き高い伸びを示しているが、新薬導入に伴い研究開発費を積み増 したため、2007年8月中間期の営業増益率は7%にとどまった。アナリストら の予想値を下回ったことが嫌気され、売りがかさんだようだ。

ダイセキ(9793):4.2%高の3690円と大幅続伸。一時は3740円まで買 われ、上場来高値を更新した。国内企業の好調な生産活動を背景に廃棄物処理 の件数が増加しているうえ、重油や石炭価格の高止まりを受けてリサイクル燃 料の需要も高まっている。通期(08年2月期)業績予想の上方修正は市場予想 を上回るものだったことから、業績に対する強気の見方が広がった。

ドリームインキュベータ(4310):13%安の16万1000円と、東証1部の 値下がり率3位。ストップ安(値幅制限の下限)に当たる3万円(16%)安の 15万6000円まで下げる場面があった。新興株市場の低迷で投資先の株式売却 を抑制したことが響き、9月中間期の単独営業損益が5500万円の赤字(従来 予想は2億7000万円の黒字)に落ち込んだもようとなったことを受けた。

丸紅建材リース(9763):14%高の232円で、東証1部の上昇率2位。持 分法適用会社の業績が好調なうえ、資産売却益などによって9月中間期の連結 純利益の減益幅が予想よりも縮小したもよう、と発表した。連結純利益は従来 予想の2.5倍に膨らむことから、買い注文が急増した。

共立印刷(7838):11%安の348円。今期(08年3月期)業績予想を減額 修正した。顧客からの印刷単価に対する引き下げ要求が強く、利益が圧迫され ていることから、収益性の低下が懸念されている。

イハラケミカル工業(4989):7.5%高の330円。一時は350円まで買い 進まれ、7月26日以来、約3カ月ぶりの高水準に回復した。海外向けの農薬 原体や有機中間体などの高採算製品が伸長、利益率が高まっている。2007年 10月通期の連結業績予想を増額修正したため、投資家の買いが集まった。

共立(6313):6%高の370円。第3四半期までの累計利益水準が通期予 想を上回ったことが評価された。国内における農機具販売は低調だが、北米で 刈払機などが順調に売り上げを伸ばしている。

NECモバイリング(9430):2.1%高の1850円。販売チャンネルの拡充 などで高機能機種を中心に携帯電話端末の販売が好調に推移、基地局整備関連 などのサポート事業も伸び、07年9月中間期の営業利益は前年同期比24%増 の29億円になったもよう、と発表した。従来予想は24億円だったため21%の 上振れとなる。

日本水産(1332):4.4%安の587円。JPモルガン証券が15日付で、投 資判断を「OVERWEIGHT」から「NEUTRAL」へ下げると同時に、目標株価も800 円から640円へ引き下げた。

北興化学工業(4992):6%安の436円。円高による為替差損が見込まれ るほか、国内外の連結子会社における売上原価が計画を上回るとして、通期 (07年11月期)の連結経常利益を5億円(従来予想は7億円)に下方修正し たことを受けた動き。

日本新薬(4516):7.3%高の1111円。医薬品事業と機能食品事業が堅調 に推移、経費節減が想定よりも進展したこともあり、9月中間期の連結営業利 益は前年同期比79%増の27億5000万円になったもよう、と発表した。従来予 想は21億円だったため31%の上振れとなる。

出光興産(5019):2.4%安の1万3190円と続落。16日付の日本経済新聞 は、原油価格の高騰による価格転嫁が進まず、石油製品事業が苦戦しているこ とから、出光の2008年3月期の連結営業利益が前期比20%減の820億円にな りそうだと報道。収益の先行きを不安視した売りが先行した。

大阪ガス(9532):0.7%高の415円と小反発。15日の取引終了後に2007 年9月中間期の連結業績を修正し、従来計画より減益幅が縮小したことを受け た。原料費や固定費が計画を下回ったことが背景にある。

エノテカ(3049):10%高の33万円と急伸し、大証ヘラクレス市場の値 上がり率上位に入った。同社が手掛けるワイン販売の3部門がともに好調な上、 為替評価益も寄与するとして、9月中間期と通期(2008年3月期)の業績予想 を上方修正したことを受けた。一時ストップ高(値幅制限の上限)に当たる5 万円(17%)高の35万円まで買われた。

新日本建物(8893):7.2%高の658円。07年9月中間期の業績見通しを 上方修正し、通期予想に対する進ちょく率が6割以上に達した。不動産流動化 事業などが好調に推移していることが判明。業績の先行き期待が高まった。

日立造船(7004):2.1%高の191円と反発。舶用ディーゼルエンジンの 増産に向けて総額100億円の設備投資を実施すると発表。造船ブームで舶用エ ンジン需要が急増しているためで、中型エンジンなどの増産で5年後の生産台 数は2006年度比2倍の120-130台を計画している。エンジン増産などで、 2011年度までに連結売上高3500億円への拡大を目指すことも明らかにした。

古河電池(6937):27%高の253円と大幅続伸。東証1部の上昇率トップ。 鉛蓄電池が主力。特段の好材料は出ておらず、会社側は「一部のネットトレー ダーが掲示板への書き込みなどをきっかけに弊社株に買いを入れたのではない か」(古河電池総務部の橋本昭IR担当)としていた。出来高は338万2000 株で、前日の22万5000株を大きく上回った。

協和発酵工業(4151):1.1%高の1217円。一時は1236円まで買い進ま れ、2000年3月30日以来、約7年半ぶりの高水準に回復した。研究開発費の 一部を下半期に繰り越すことを主因に2007年9月中間期の連結営業利益予想 を21%引き上げた。

良品計画(7453):4.1%安の6850円。8月中間期決算は、店舗数の増加 による増収効果や在庫調整、調達構造の見直しで利益率が改善、従来計画を上 回る増益となった。しかし、下期に向けて調達改革に関しては不透明な部分も 残り、9月25日の52週安値(6050円)からV字回復していた中で売り圧力が 高まった。

ベスト電器(8175):1.1%安の830円と5日続落。連結子会社化した 「さくらや」が軌道に乗らなかったことなどを理由に、8月中間期の業績予想 を下方修正した。足元の収益環境の厳しさが認識され、売り優勢となった。

神戸製鋼所(5406):0.4%安の449円と小反落。2007年度中間期の連結 純利益が440億円と、従来予想の350億円を26%上回ったようだと発表した。 そのほかの鉄鋼株を含み、東証1部の値下がり銘柄数が1500超に達する中で 底堅さを示した。

竹内製作所(6432):1.6%安の6920円と4営業日ぶりに反落。欧州など で建設機械投資が拡大、ミニショベルや撹拌(かくはん)機の販売は想定通り 好調に推移しているものの、北米住宅市場の先行き不透明感が高まっているた め、新たに買いを入れる向きが限定された。

メッツ(4744):2.7%安の3万2700円。おう盛な不動産市況を追い風に 主力の不動産販売が伸びたほか、創業事業であるセキュリティシステムの導入 件数も堅調に増加し、9月中間期の単独業績は前年同期比で大幅増となった。 通期(08年3月期)業績計画に対する進ちょく状況も良好で、株価は上昇に転 じる場面もあったが、すぐに値を消した。

アールエイジ(3248):東証マザーズ上場2日目も買い気配で推移し、初 値は付かなかった。公開株式数が少なく、株式の需給面に着目した買いが膨ら み、取引終了時点では公開価格7万円の4倍超に当たる28万6000円で差し引 き約1300株の買い越しとなっていた。

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