米LBO対象企業が社債発行再開-KKRの銀行団、投資家の関心探る

米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバ ーツ(KKR)のレバレッジド・バイアウト(LBO)向け融資を担当した銀 行団は15日、LBO対象企業の社債発行再開に関して投資家の関心を探る会合 を持った。高リスク・高利回り債市場に活況が戻る兆しが見えるためだ。

同会合では、米電力会社エナジー・フューチャー・ホールディングス(旧 TXU)の70億ドル(約8210億円)相当のローンや45億ドルの社債に関し、 投資家が打診を受けた。また、米銀最大手シティグループ率いる銀行団はクレ ジットカード決済サービス大手、ファースト・データのLBO向けつなぎ融資 の借り換えとなる優先債、最大37億5000万ドルを販売する。両社ともにKK RによるLBO対象企業。

先週には自動車部品メーカー、米アリソン・トランスミッションや人工関 節メーカーの米バイオメットもLBO関連の資金調達を実施しており、15日の 会合と合わせ、リスクの高い社債やローンに対する投資家需要の高まりを示唆 している。実際、上乗せ利回り(プレミアム)は7月以来の低水準へ低下。そ れでも、金融業界が年内の企業買収向けに約束したローンや債券で投資家に売 却しなければならない規模は3000億ドルを依然として上回っている。

ヌビーン・インベスト・マネジメント(ロサンゼルス)のポートフォリオ マネジャー、マニー・ラブリノス氏は「前向きな雰囲気になっている。もし私 が当事者なら、鉄が熱いうちに打とうとするだろう」と語った。

トグル債

エナジー・フューチャーは先週、KKRと米投資会社TPG率いる投資家 集団への身売りを完了。320億ドル相当と全米で過去最大規模となったこのLB O向け資金を提供した銀行団は、これまでのつなぎ融資に代わる8年債と10年 債を投資家に販売するが、優先債をさらに25億ドルと、利息支払いを現金では なく借り入れ金で実施可能なトグル債42億5000万ドルをさらに売却する必要 がある。

エナジー・フューチャーの7年物ローン70億ドルの売却価格は額面1ドル に対し99.5セント。利回りは3カ月物ロンドン銀行間取引金利(LIBOR) を350ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る。同LIBORは現 在5.21%。銀行団はこのほか、175億ドルのローンを抱えている。事情に詳し い関係者によれば、ファースト・データの8年債利回りは約10.75%で調整中。

米社債市場では、米金融当局による4年ぶりの利下げがあった9月18日以 降、販売が上向いている。ブルームバーグのデータによれば、9月15日以降に 発行された高利回りの社債は128億ドルと、その前の1カ月間の15億ドルを大 きく上回った。また、メリルリンチの指標によると、米国債に対する利回り上 乗せ幅も9月10日に4年ぶり最大となった後、98bp縮小して381bpと、7 月25日以来で最小。