イハラケミが急上昇、海外向け好調で収益性向上-通期予想増額(2)

有機化学品に強みを持つイハラケミカル工 業の株価が急上昇。一時は前日比43円(14%)高の350円まで買い進まれ、7月 26日以来、約3カ月ぶりの高水準に回復した。海外向けの農薬原体や有機中間 体などの高採算製品が伸長、利益率が高まっている。2007年10月通期の連結業 績予想を増額修正したため、投資家の買いが集まった。

この日は買い気配で取引を開始。午前9時35分ごろ前日比38円(12%) 高の345円で12万2000株の売買が約定した。その後も1000株、2000株単位の 買い注文が断続的に入って上げ幅を拡大、取引時間中の上昇率としては01年6 月18日(19%)以来の大きさを示した。

イハラケミが15日の取引終了後に公表した新しい通期業績予想によると、 連結営業利益は前期比28%減の18億円になる見通しで、従来予想の7億円から 86%の引き上げとなる。東洋経済新報社の「四季報」直近号は8億円と予測し ていたため、想定以上の収益性改善を示した格好。

同社総務部の大竹秀夫IR担当は、「国内向けの汎用品は想定を下回った が、採算の良い海外向け農薬原体や有機中間体が伸びた」と説明、研究開発費 を一部来期に繰り越したことなどの要因もあって利益率が改善するという。

イハラケミ株は02年12月19日に付けた169円を底値に06年1月13日の 488円まで上昇。その後約10カ月かけて4割調整し、07年以降は300円から350 円でもみ合ってきた。今回の急騰で一目均衡表チャートの「雲」(先行スパン 1と先行スパン2で結ばれた価格帯)を一気に上抜けたため、先高観が強まり そうだ。