イハラケミ株が買い気配、海外向け好調で収益性向上-通期予想を増額

有機化学品に強みを持つイハラケミカル工 業株は買い気配で取引を開始。気配値を切り上げている。一海外向けの農薬原 体や有機中間体などの高採算製品が伸長、利益率が高まっている。2007年10月 通期の連結業績予想を増額修正したため、投資家の買いが集まった。

午前9時22分現在の気配値は前日比23円(7.5%)高の330円で、5万5000 株の売り注文に対し、約12万株の買い注文が入っている。

イハラケミが15日の取引終了後に公表した新しい通期業績予想によると、 連結営業利益は前期比28%減の18億円になる見通しで、従来予想の7億円から 86%の引き上げとなる。東洋経済新報社の「四季報」直近号は8億円と予測し ていたため、想定以上の収益性改善を示した格好。

同社総務部の大竹秀夫IR担当は、「国内向けの汎用品は想定を下回った が、採算の良い海外向け農薬原体や有機中間体が伸びた」と説明、研究開発費 を一部来期に繰り越したことなどの要因もあって利益率が改善するという。

イハラケミ株は02年12月19日に付けた169円を底値に06年1月13日の 488円まで上昇。その後約10カ月かけて4割調整し、07年以降は300円から350 円でもみ合ってきた。今回の急騰で一目均衡表チャートの「雲」(先行スパン 1と先行スパン2で結ばれた価格帯)を一気に上抜けるため、先高観が強まり そうだ。