官房長官:2011年度の名目3%成長達成、今の物価情勢前提は苦しい(2)

町村信孝官房長官は15日午後の記者会見で、 政府が2011年度までの基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化させ るという財政健全化目標を達成するための前提としている名目3%成長の達成 は、現在の物価の動向を考慮した場合、「なかなか大変だ。名目3%というのは 苦しいところがあるのかなという気がする」との認識を明らかにした。

この中で、町村氏は最近の日本の物価動向に関し、「物価はまだ前年同期比 で下落している。仮に前年同期比プラス・マイナスゼロにいったとしても実質 3%成長というのはかなり高い」と指摘し、現在の物価水準のままでは達成困 難との考えを示唆した。

また、財政健全化に向けた将来の成長率の設定方法について、「あまりにも 楽観的な成長率を前提にした財政再建を取ると、景気が悪くなったときに一挙 に前提が崩れてしまう。2011年のプライマリーバランスの回復はできなくなる。 財政の場合はある程度、堅めに見るという発想が求められる。その辺のバラン スをどうとるか。党内、政府内、政府与党間で議論していく大きなテーマだと 思う」とも述べた。

一方、地方活性化策の一環として消費税率5%のうち1%を地方自治体に 振り分けている「地方消費税」の拡充を求める声が政府・与党内で出ているこ とに対しては、「地方の取り分だけ増やすということはその分だけ、国がきつく なる。今の置かれた全体状況の中で、それが有力な答えであるとは思わない。 税率をいずれ上げていくという段階においては、今の1対4の比率が将来にわ たって持続されるべきものかどうか、そこは弾力的だと思う」と述べ、将来的 な課題との見方を示した。