【注目株】野村H、出光興産、神戸鋼、大ガス、スズキ、資源株(2)

16日の材料銘柄は以下の通り。

野村ホールディングス(8604):古賀信行社長が15日午後に緊急会見し、 米サブプライムローンに関連した追加損失が2007年度第2四半期(7-9月 期)に730億円発生する、と発表した。この影響で同四半期の連結税引き前損 失は400億-600億円に達するという。RMBS(住宅ローン担保証券)事業 からは完全撤退する。

出光興産(5019):16日付の日本経済新聞朝刊によると、2008年3月期 の連結営業利益は前期比20%減の820億円程度と、従来予想を約50億円下回 りそうだ。原油高の恩恵を受けやすい石油開発事業は堅調だが、石油製品の低 迷を補いきれないという。

神戸製鋼所(5406):鉄鋼製品の値上げ効果に加え、石油精製機器などのプ ラント関連事業が想定を上回って推移、2007年9月中間期の連結純利益は440 億円と従来予想の350億円を26%上回ったもようと発表した。08年3月通期 の純利益についても850億円から900億円へ5.9%上方修正。1株利益(EP S)は29円98銭となる見込み。

大阪ガス(9532):原料費や固定費が期初の想定を下回ったとして07年9月 中間期の連結純利益予想を160億円から250億円に引き上げた。前年同期との 比較では9.8%の減益となる。下半期については原料費が上昇すると想定し、 純利益予想を前期比7.4%減の490億円で据え置いた。

スズキ(7269):静岡県内で来秋稼働を目指して建設中の国内第3の完成 車新工場について、関連施設を含めた2011年までの総投資額を1900億円弱に 上積みしたことを明らかにしたと、16日付の日経新聞朝刊が報じた。排気量 2000cc級のディーゼルエンジン生産を決めたことなどで、従来の1100億円 程度から大幅に積み増したとしている。

資源株(8031、8058、5713、1605、5001など):15日のニューヨーク原 油先物相場は5営業日続伸、初めて1バレル=86ドル台に乗せた。また、ニュ ーヨーク金先物も上昇し、1980年以来の高値を記録。中東の地政学リスクや需 給ひっ迫懸念などが買い材料視された。

大陽日酸(4091)など:半導体などの製造に使うヘリウムガスが世界的に 不足している問題で、大陽日酸など工業ガス大手は当初20―30%を計画してい た国内需要家への年末までの供給削減幅を平均10%程度に抑える方針を決めた と、16日付の日経新聞朝刊が報じた。

クラレ(3405):16日付の日経新聞朝刊は、自動車のシート表皮材などに 使う傷つきにくく、軽量な高機能樹脂を開発したと伝えた。近くサンプル出荷 を始め、2010年に本格生産を開始し、15年には生産量を年間5000トンに引き 上げ、高機能樹脂の大型商品に育てるとしている。

ビックカメラ(3048):大画面薄型テレビなどのデジタル家電製品が伸長、 2月に子会社化したパソコン販売のソフマップの業績好調も重なり、07年8月 通期の連結営業利益は前の期比32%増の160億円となった。会社側は08年8 月期の連結営業利益を前期比16%増の185億円と計画、アナリスト2人の事前 の予想値の平均166億円を1割上回った。

良品計画(7453):調達構造の変革などで事業の採算性が改善、07年8月 中間期の連結営業利益は同10%増の89億円に達した。据え置かれた通期計画 (181億円)に対する進ちょく率は49.2%、アナリストらの想定に沿って推移 している。年間配当を94円に引き上げる方針で、前期から4円の増配となる。

イハラケミカル工業(4989):海外向けの農薬原体や有機中間体などの高 採算製品が伸長、利益率が高まったとして07年10月期の連結営業利益予想を 7億円から13億円に86%引き上げた。東洋経済新報社の「四季報」直近号は 8億円と予測していた。研究開発費を一部来期に繰り越したことなども利益押 し上げの要因になったとしている。

共立印刷(7838):印刷需要は堅調に推移しているが、顧客らの印刷単価の 引き下げ要求が厳しく採算が悪化している。高速オフセット輪転機3台の導入 などで下半期は内製化を進めるが、08年3月通期の連結営業利益予想を29億 円から22億円に引き下げるとした。4.5%の増益計画が一転、21%の減益に。

NECモバイリング(9430):販売チャンネルの拡充などで高機能機種を 中心に携帯電話端末の販売が好調に推移、基地局整備関連などのサポート事業 も伸び、07年9月中間期の営業利益は前年同期比24%増の29億円になったも よう、と発表した。従来予想は24億円だったため21%の上振れとなる。

日本新薬(4516):医薬品事業と機能食品事業が堅調に推移、経費節減が想 定よりも進展したこともあり、07年9月中間期の連結営業利益は前年同期比 79%増の27億5000万円になったもよう、と発表した。従来予想は21億円だ ったため31%の上振れとなる。

新日本建物(8893):07年9月中間期の連結営業利益は前年同期比2.5倍 の47億4000万円になる見通し。前回予想の37億7000万円から26%の上振れ となる。マンション販売事業に絡む広告宣伝費が想定以上に削減できたことに 加え、流動化物件の売り上げ計上時期が下半期から上半期に前倒しされたこと などが要因。

東急不動産(8815):07年9月中間期の連結純利益は前年同期比33%減の 55億円になる見通しで、前回予想の20億円に対し35億円の上乗せとなる。S PC(特別目的会社)が保有するビルの売却配当が増えたほか、東急リバブル の業績好調などが背景。58億円にのぼる藤沢東急ビル(神奈川県藤沢市)の減 損損失を吸収する。

J.フロントリテイリング(3086):傘下の百貨店運営会社、大丸と松坂屋 ホールディングスが15日に07年8月中間決算を公表。連結純利益は大丸が前 年同期比16%増の80億円、松坂屋が同13%減の29億円だった。08年2月期 の利益計画は統合計画公表時のものを据え置いたが、売上高は従来の1兆432 億円から1兆397億円に0.3%引き下げた。

東芝(6502):デジタル家電などの電流制御用途で使用されるパワー半導体 の増産に向け、2010年度までに総額550億円を投じる。石川県能美市で15日 開いたパワー半導体の新工場の開所式で、同方針を示した。

アサヒ飲料(2598):味の素(2802)傘下で乳酸菌飲料などを手掛けるカルピ ス(2591)と自動販売機事業を統合することで15日合意した。両社が共同出 資する合弁会社を設立。営業拠点やルート集約、自動販売機の調達などでシナ ジー(相乗効果)を発揮する。

東京建物(8804):子会社の東京建物不動産販売の株式売り出しに伴い、 1億円の連結税金等調整前利益の計上が見込まれる、と発表した。業績予想に 変更はない。