英賃金上昇率は年内鈍化しない見込み、インフレで賃上げ要求-IDS

給与調査会社の英インカムズ・データ・ サービシズ(IDS)によると、インフレを受けた賃上げ要求を背景に、英国 の賃金上昇率は年内、鈍化しない見込みだ。

IDSは15日付のリポートで、「秋と冬の賃金交渉でインフレが引き続 き上昇圧力をかけるだろう」と指摘した。

イングランド銀行のキング総裁は10日、今年7月までの1年で5回の利上 げ後もインフレ期待が高まっていることを当局は依然として懸念していると述 べていた。英政策金利は5.75%と、主要7カ国で最高。

IDSによると、賃金交渉で重視される小売物価の上昇率は2008年中に 落ち着き、賃金に対する圧力は弱まる可能性がある。経済成長の減速も賃金に 重しになる可能性があるが、世界的な信用市場の落ち込みが予測を複雑にして いるとIDSは指摘した。

同社によると、企業は08年に3―4.5%の賃上げに合意するとみられる。 今年7-9月期は3.2%(中央値)だった。公務員の賃上げ率は2-2.5%と なる見通しだという。