【個別銘柄】半導体製造装置、ソニー、吉野家、Fリテイリ、OMCカ

12日の日本株市場における主な材料銘柄の 値動きは次の通り。

ニコン(7731)などの半導体製造装置:株価終値はニコンが8%安の3910 円、大日本スクリーン(7735)は8.6%安の692円、東京エレクトロン(8035) は1.2%安の7300円と軒並み下落。ゴールドマン・サックス証券は11日、半導 体製造装置銘柄の投資判断や目標株価を軒並み引き下げており、これをきっかけ に業績の先行きや株価見通しに対する弱気な見方が台頭した。

ソニー(6758):4.3%安の5530円。持分法適用会社で世界4位の携帯電話 端末メーカー、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの第3四半 期(7-9月)決算が減益となり、成長モメンタムの鈍化が警戒されている。こ れを受け、ソニーの連結業績への貢献度も期待ほど高くならないと懸念された。

吉野家ホールディングス(9861):3.6%高の20万1000円と、8月3日以 来、約2カ月ぶりに20万円台を回復。安部修仁社長が中間決算会見の席で地域 別価格の導入を検討していることを明らかにし、導入による利益押し上げを期待 した買いが先行した。

オーエムシーカード(8258):100円(17%)安の494円でストップ安。過 払い利息返還に関する費用負担が重く、第2四半期(6-8月)の連結純損益は 309億円の赤字となった。2008年2月期通期予想も当初の130億円の黒字から 239億円の赤字に下方修正したため、貸倒引当金を大幅に積み増さなくてはいけ ない現在の収益環境を不安視、売り圧力が高まった。

ファーストリテイリング(9983):6%安の7060円。前期(07年8月期) 決算が会社計画や市場予想を大きく下回り、失望感が広がった。純利益は前の期 と比べ21%減の318億円で、事前予想は同9%減の368億円。これを受けてみ ずほ証券は12日付で投資判断を「2」から「3」に引き下げた。高橋俊雄シニ アアナリストは今期予想PER(株価収益率)が20倍程度と、小売業界の平均 値(今期会社計画ベースで19倍程度)に対して「割安感がない」と指摘。国内 ユニクロのコスト削減と赤字子会社のてこ入れの進ちょくに注目したいという。

東急リバブル(8879):4%高の2225円。9月中間期業績予想の上方修正 で、不動産市況の活況を背景に不動産販売事業が好調なことが確認されたとして、 一時は8月9日以来、約2カ月ぶりの高値水準まで買い進まれた。

日本信号(6741):4.3%安の693円。首都圏のJR東日本や東京急行電鉄 などで、12日始発前から自動改札が作動しないなどの障害が起きた。不具合が 発生した自動改札機は日本信号製で、自動改札機の修繕費用の発生やイメージ悪 化への懸念が高まった。

日立国際電気(6756):7.2%安の1433円。DRAM(記憶保持動作が必要 な随時書き込み読み出しメモリー)価格の下落を受けて半導体メーカーの設備投 資が落ち込み、同社の業績拡大ピッチが鈍るとの不安が高まった。ゴールドマ ン・サックス証券は11日付で、同社の投資判断を「買い」から「中立」に引き 下げた。目標株価も1800円から1600円に変更した。

帝人(3401):0.2%安の593円。一時は1.9%高の605円と、約2カ月ぶ りに600円台を回復した。投資家の中期的な売買コストである75日移動平均線 (603円)を7月24日以来、上回る場面があった。航空機などに使用される高 強度、高弾性の繊維である炭素繊維「テナックス」の生産を増強すると発表。設 備投資の姿勢に評価が高まった上、炭素繊維の需要増加期待も重なった。

リソー教育(4714):9.8%安の4350円。学習塾の新規開校や広告宣伝費用 などがかさみ、8月中間期の連結純利益が前年同期比85%減の8800万円になっ たもようと発表。当初は同12%増の6億5000万円の増益を計画しており、大幅 な業績悪化で再度安値を模索すると懸念された。「下方修正の幅が大きく、サプ ライズ。再び4000円を割り込む可能性もある」と、リテラ・クレア証券の井原 翼理事・情報部長。

アデランス(8170):14%安の2065円。男性用かつらの低迷が続いている ことから、今期(2008年2月期)の業績予想を下方修正した。連結経常利益は 77億円から前期比50%減の44億円に引き下げた。

京セラ(6971):1.6%安の1万670円。経営再建中の三洋電機(6764)か ら採算が悪化している携帯電話機・PHS事業を買収することで基本合意したと 発表した。三洋電は変わらずの191円。携帯事業の売却自体は昨年秋から断続的 に報道されていた経緯があり、既定路線として株価の反応は限られた。

東京都競馬(9672):2%高の307円。子会社が運営するプール施設が、猛 暑や施設拡充により夏場の入場客数が過去最高を記録したことで、収益拡大期待 が高まった。子会社の東京サマーランドは7月に東京都あきる野市の東京サマー ランド内に日本最大級の流れるプール「グレートジャーニー」を開設。サマーラ ンドの7-9月の入場客数は前年同期と比べ36%増の56万人と大きく伸びた。

島精機製作所(6222):3%高の6520円。UBS証券は12日、目標株価を 6500円から7200円に引き上げた。投資判断は「BUY」を据え置き。

東芝機械(6104):5.2%高の972円。KBC証券は11日、投資判断を「ホ ールド」から「買い」に引き上げた。

エービーシー・マート(2670):6.3%高の2610円。一時7.3%高の2635 円まで上げて9月3日以来、およそ1カ月ぶりの高値水準を回復した。新規出店 効果に加え、季節を先取りした販売促進で顧客が増え、8月中間期の連結純利益 は前年同期比18%増の54億2600万円と伸びた。通期の売上高と純利益計画も わずかながら増額され、足元の業績の堅調さが見直された。

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