米9月の差し押さえ届け出、前年比2倍-変動金利型の金利切り替えで

調査会社レアルティトラックによると、 米国の住宅ローン担保物件に対する差し押さえ届け出件数は9月に前年同月比で 2倍となった。変動金利型のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン の金利が切り替わり、借り手が返済に苦戦していることがうかがわれる。

レアルティトラックによると、9月の差し押さえ届け出は22万3538件。 この中にはデフォルト(債務不履行)や競売の通告、銀行による抵当権執行に至 っているものも含まれる。件数は前月比では8%減少だった。届け出が最も多か ったのはカリフォルニア州で5万1259件。フロリダ州が次いで多く3万3354 件だった。全米で見ると、差し押さえの割合は557世帯に1世帯となる。

差し押さえの増加は、既に販売が減少し価格が下落している市場にさらに物 件を供給し、米国の住宅不況を悪化させている。売り出し中の在庫物件は10カ 月分となり、少なくとも8年で最大。クレディ・スイス・グループはリポートで、 11月末までに金利が切り替わる45万件の変動金利型サブプライムローンの借 り手のうち、最大で半数が返済に行き詰まり住宅を失う可能性があるとの試算を 示した。

レアルティトラックの執行副社長リック・シャーガ氏は「実際のところは、 借り手は金利が切り上がると同時にデフォルトに陥っている」と述べた。同社は 全米で2500郡の100万件以上の物件のデータベースを基に差し押さえに関す る情報を販売している。

8月の差し押さえ件数は2年8カ月ぶりの高水準だった。S&P・ケースシ ラー住宅価格指数によると、米国の大都市圏20カ所の住宅価格は7月までの1 年間に3.9%下落した。全米不動産業者協会(NAR)は10日、今年の米新築 住宅販売戸数は前年比24%減の80万4000戸、中古住宅販売戸数は同11%減 との見通しを示した。

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