イオン銀が免許取得、スーパー内で住宅ローンも-金融商品も販売(4)

総合スーパー国内最大手のイオンは11日、 傘下のイオン銀行が同日、銀行免許を取得したと発表した。国内に約600店を 展開する総合スーパー内に有人店舗を設置し、個人向けに住宅ローンや投資信 託など幅広い金融商品を取り扱う計画。スーパーからの銀行業参入ではセブン &アイホールディングスに次ぐ第2号となる。29日から2店で営業を開始する。

同日公表した計画では、イオングループの大型ショッピングセンター(S C)内に5期目で有人店舗130、ATM(銀行自動預け払い機)は2100台を設 置。420万口座を獲得し、預金残高で7000億円以上、累損の解消を目指す。イ オン独自の電子マネー「ワオン」も使えるキャッシュカードを発行。午前9時か ら午後9時まで原則年中無休で営業する。20日から口座開設を受け付ける。

既存銀行との差別化が焦点

イオンの岡田元也社長は11日夕、都内のホテルで会見し、「徹底して消費 者ニーズに応えるサービスを提供していく」と強調した。一方、金融庁の佐藤 隆文長官は同日夕の定例会見で、スーパー内に店舗を置くビジネスモデルにつ いて「新しいモデルという点も踏まえ利用者が信頼をおける利便性の高いサー ビスに期待したい」と述べた。

小売業からは7&iのセブン銀行が2001年参入しているが同行はコンビニ エンスストア最大手「セブンイレブン」内に設置するATMの出入金サービス が軸。これに対し、イオン銀行は窓口を重視し、証券や保険なども取り扱う総 合金融サービスを提供していく方針。買い物ついでに立ち寄れるため、イオン がSCを展開する地域の地方銀行なども競争相手になる。

野村証券の守山啓輔シニアアナリストは「都市部郊外では主要行も土日営 業しており、住宅ローンや金融商品販売での差別化は難しい。どこまで新しい 顧客をつかまえていけるか楽しみだが分からない」と指摘。そのうえで「いか にコストをかけないでスーパーとの連携を高め、少ないながらも手数料収入を 稼ぐことができるのかが勝負の分かれ目になる」とみる。

イオン銀にはイオンのほか、みずほコーポレート銀行や三井住友銀行、三 菱東京UFJ銀行など計17の金融機関や事業会社も出資する。これらを引受先 として19日に実施する240億円の第三者割当増資により、新銀行はイオンの子 会社から持分法適用会社となる。

--共同取材:河元 伸吾 Editor: Hirano(tue)

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 鈴木 偉知郎 Ichiro Suzuki +81-3-3201-8594 isuzuki@bloomberg.net 東京 白木 真紀 Maki Shiraki +81-3-3201-7644 mshiraki1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Peter Langan +81-3-3201-7241 plangan@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE