エタノール向けトウモロコシ生産拡大、米国で水不足の恐れ-学術団体

米国学術研究会議(NRC)の調査によ ると、燃料向けエタノールの原料を確保するため、米国でトウモロコシの生産 が拡大している影響により、土壌や化学物質の流出で水の供給に被害が出たり、 一部の地域で水不足が発生したりする危険性がある。

NRCの水科学・技術委員会は10日に発表したリポートで、「エタノー ル生産向けトウモロコシの消費が予想通り増加すれば、水質はかなり低下する 可能性がある」との見方を示した。

同委員会によると、ブッシュ米大統領はことし、エタノール生産を2017 年までに年間350億ガロンに増やし、ガソリン消費の15%をエタノールに切り 替える方針を示した。エタノール生産は2030年までに年間600億ガロンまで 増加する可能性がある。需要拡大により相場が高騰したことから、米国のトウ モロコシの作付面積は1944年以来の高水準となった。

リポートは「水資源が既に不足している地域に深刻な影響を与える可能性 が高い」とし、テキサス州からサウスダコタ州、ワイミング州に広がる地下水 層、オガララ帯水層への影響を指摘している。同帯水層の水位は、1940年代以 降、既に100フィート(約30メートル)以上低下している。

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