ソニーFHの初値は42万円、公開価格を5%上回る-今年最大のIPO

ソニーグループの金融持ち株会社、ソニー フィナンシャルホールディングスが11日、東証1部に新規株式公開(IPO) した。買い気配を切り上げた後、午前9時20分に売買が成立。初値は42万円と、 公開価格の40万円を5%上回った。

丸三証券エクイティ部の川口弘次市場調査課次席は、「前日の米国株が下落 し、国内にこれといった独自材料がないなかでは注目されやすく、目先の資金が 向かいやすい。初値以降の株価が順調であれば、新興市場全体に資金が流れそう だ」と話していた。

海外ヘッジファンドも注目

ソニーFHはソニー生命保険、ソニー損害保険、ソニー銀行の3社を傘下に 抱える。上場に際して公募7万5000株、売り出し79万5000株(うちオーバー アロットメントによる国内売り出し7万株)を実施した。市場からの資金吸収額 は3480億円と、2006年11月14日にIPOしたあおぞら銀行(約3800億円) 以来の規模となる。

市場からの資金吸収額が多い場合、需給関係が悪化するため、初値は公開価 格から大きく上昇しない場合が多い。あおぞら銀行の初値は公開価格を13%下 回った。ただ、逆に言えば、大規模IPOの株価が好調に推移すれば、全体相場 の強さを占めすことにもなる。このため、大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チ ーフストラテジストによると、「日本株の強さを図るうえでソニーFHの株価動 向を注目している海外のヘッジファンドもいる」という。

生保事業が8割稼ぐ

今後はグループ企業として、銀行や損保の収益力を高めていけるかが課題に なりそうだ。前期(07年3月期)の連結経常利益183億5400万円のうち生命保 険事業が約8割を占める。損害保険事業の割合は11.1%、銀行事業は7.3%で、 収益の大半を生命保険に頼っている。

スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の吉澤亮二主席アナリストは、 「今後は強い生命保険事業の顧客基盤を活用して成長戦略を描けるか」に着目し ている。IPOをきっかけにシナジー効果が発揮できるか課題になると話してい た。

今期(08年3月期)の連結業績は、経常収益が前期比5.9%増の8040億円、 経常利益は同41.7%増の260億円、当期純利益は同49.7%増の150億円をそれぞ れ見込む。1株当たりの当期純利益は7023円61銭。

--共同取材:吉川 淳子 君塚靖 Editor:m.asai

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