クライスラーとUAW:基金へ1兆円超拠出,低賃金導入で合意-関係者

米自動車大手クライスラーが10日、全米自 動車労組(UAW)との労働協約改定交渉で、UAWの医療保険基金への110億 ドル(約1兆2900億円)拠出や、低賃金の給与体系導入で合意したことが分か った。事情に詳しい関係者が明らかにした。

クライスラーでのストライキを約6時間で終結させた同合意には、同社が一 部の職務を外注しないことも含まれた。新協約は、先月の米ゼネラル・モーター ズ(GM)とUAWの歴史的合意の内容を反映したものとなる。

ミシガン・マニュファクチャリング・テクノロジー・センターのアナリスト、 ダン・ルリア氏は「今回の合意は、クライスラーの労働コストが日本の自動車メ ーカーの米国内での水準に非常に近づくことを意味する」と指摘。「UAWは代 償として幾分かの職を確保した。だがすべての職を確保したわけではなく、通常 の4年の労働協約の域を出ていない」と説明した。

クライスラーが拠出する110億ドルにより、退職者向け医療費債務が移管さ れるUAW主導の信託基金が設立され、クライスラーは関連債務をバランスシー ト(賃借対照表)から切り離すことができる。将来の退職者向け医療費債務は推 計で190億ドル。

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