日銀は利上げで円下落に歯止めを-ヘッジファンドのアジア・ジェネシス

シンガポールに本拠を置くヘッジファンド、 アジア・ジェネシス・マネジメントは11日までに、日本銀行は利上げによって キャリートレードに歯止めをかけ、円下落圧力の緩和を図るべきだとの見方を 示した。

低金利の円で借り入れて高利回り通貨で運用するキャリートレードの人気 を背景に、円は年初来、カナダ・ドルとブラジル・レアルに対して14%下落し た。ジェネシスのアナリストらは、日銀が10、11日の会合で政策金利を0.5% に据え置くと予想している。

ジェネシスのマネジングディレクター、チュア・スーンホック氏は、「日本 は極端な低金利を正常化するべきだ。この政策のためにキャリートレードとい う形で大きな不均衡が生じ、世界の金融システムを脅かしている」と述べた。

チュア氏は、米当局が欧州当局者らと足並みをそろえて中国や日本を中心 にアジア諸国に対し圧力をかけ、為替相場上昇を促す必要があるとの考えを示 し、「少なくとも円が大幅に過小評価されているとの主張を始めるべきだ」と語 った。

東京時間午前8時25分の円は1ユーロ=165円64銭。

欧州当局者らは今週、日本は景気回復の途上にあり円下落を予想する一方 的な投資は危険だと警告した。当局者らは19日にワシントンで開催される7カ 国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で諸問題を議論する。

チュア氏は「ユーロの対円相場は極度に高く、145円程度まで大幅に調整さ れる必要がある」と述べた。また、ドルは「12カ月以内に105円程度まで徐々 に下落するはずだ」との考えを示した。これらの予想が実現するかどうかは、「世 界の不均衡解消に向けた為替相場調整の必要性をG7が正しく認識するかどう かにかかっている」と解説している。