FOMC:追加利下げ急がない姿勢、議事録が示唆-指標は堅調

米景気拡大が止まるという確信が持てない なかで、米連邦公開市場委員会(FOMC)に追加利下げを急ぐ考えはなさそ うだ。

9日公表された9月18日会合の議事録によれば、FOMCは同日の利下げ 後、リスクバランスを明言することをあえて避けた。投資家が追加利下げを確 実視することを望まなかったためだ。

その後の経済指標は当局の慎重姿勢が正しかったことを証明した。9月は 製造業とサービス業の拡大が続き雇用増ペースも加速した。ダウ工業株30種平 均はFOMC会合以来3%上昇し最高値を更新した。

ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は「10 月に当局が行動するとは思わないが、その選択肢を封じたわけでもないと思う」 とした上で、今のところ「経済指標は追加利下げを正当化するものではない」 と話した。

議事録によると、当局のエコノミストは10-12月(第4四半期)の米成長 率予想を下方修正したものの、リセッション(景気後退)は予想していない。 地区連銀総裁2人は9日、信用市場は依然として脆弱(ぜいじゃく)ながらも 状況は改善しているとの認識を示した。次回のFOMCは10月30、31日に予 定されている。

アドバイザーズ・キャピタル・マネジメントの投資責任者、チャールズ・ リーバーマン氏は「当局には時間をかけてデータを集める余裕がある」として、 「事態の緊急性は薄れた」と述べた。

国債と他の信用商品のスプレッドを測るシティグループ・グローバル・マ ーケッツの指数は0.77と、9月のFOMCの前日の0.91から低下した。同指 数の1は高いリスク回避志向を示す。

完全な正常化には至らず

イエレン・サンフランシスコ連銀総裁は9日、流動性逼迫(ひっぱく)は「徐々 に緩和されつつある」と述べた。プール・セントルイス連銀総裁も金融市場が 安定したとの認識を示した。ただ両総裁は、完全な正常化には至っていないと の考えで一致した。

議事録によれば、9月の0.5ポイント利下げの決定は満場一致だった。金 利先物の動向は10月のFOMCでの据え置きの可能性を64%織り込んだ。

議事録は、「今後の政策は景気見通しが市場の展開や他の要因によってどの ように影響されるかによって決定される」として、リスクバランスについて明 言すれば「FOMCが実際よりも景気見通しについて確信を持っているとの誤 った印象を与えかねない」と説明した。また議事録によると、当局者は労働コ ストやドル安を挙げて引き続きインフレにも懸念を示した。

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