【個別銘柄】高島屋、レンゴー、パル、信越化学、ネット証券、津田駒

10日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の値動きは以下の通り。

高島屋(8233):59円(4.6%)高と大幅反発。前日発表した8月中間期 の連結決算では、営業利益が会社予想を上回る好決算だったが、足元の販売不 振を踏まえて通期(2008年2月期)の利益予想は据え置いた。ただ、市場では 保守的との見方が強く、業績上振れが期待されている。日興シティグループ証 券では投資判断を従来の「2H(中立、高リスク)」から「1H(買い、高リ スク)」に引き上げた。

レンゴー(3941):6.2%高の828円と急反発し、ほぼ8カ月ぶりに52週 高値を更新した。7月に打ち出した段ボール製品の値上げの多くがスピード決 着しており、予想以上の値上げ浸透による業績期待が高まった。大和総研が投 資判断を最上級に引き上げたことも追い風となった。

パル(2726):400円(13%)安の2565円とストップ安を付けた。人件費 の増加を主因に販売費・一般管理費が膨らんでいることから、今期(08年2月 期)の連結経常利益予想を前期比21%減の44億7000万円の減益に変更した。 上期の既存店売上高は計画を4.1%上回っていただけに、予想外の業績悪化に 失望売りが膨らんだ。午前の東証1部値下がり率2位。

オリンパス(7733):140円(2.8%)安の4960円と反落。JPモルガン 証券は投資判断を従来の「OVERWEIGHT」から「NEUTRAL」に引き下げ。目標株 価5200円に到達したことが背景という。

信越化学工業(4063):60円(0.7%)高の8530円と続伸。10日付の日 本経済新聞は、08年3月期の連結経常利益が前期比21%増加し、初めて3000 億円に達しそうと報じ、業績拡大期待が高まった。半導体メモリーの生産に使 用する主力のシリコンウエハーの販売が伸びており、期初予想を250億円上回 るという。同社では、憶測に基づいた報道で業績は現在集計中とコメント。

マネックス・ビーンズ・ホールディングス(8698):4%安の8万900円 と3日ぶり反落。収益源多様化は道半ばとして、クレディ・スイス証券では目 標株価を10万円から8万3000円へ引き下げ。このほか、カブドットコム証券 (8703)、SBIイー・トレード証券(8701)、松井証券(8628)など同時に 同証券が目標株価を引き下げた他のネット証券も軒並み安。

津田駒工業(6217):33円(5.7%)安の544円と急落。第3四半期(6 -8月)業績は堅調としながらも、フル生産体制の現状から成長率の限界を考 慮してCLSAアジアパシフィック・マーケッツでは投資判断をアンダーパフ ォームに引き下げ。

山崎パン(2212):39円(4.1%)高の998円と大幅続伸。パンや菓子な どの希望小売価格を12月出荷分から平均8%引き上げる、と9日に発表した。 値上げは実に24年ぶりで、小麦など主要原材料価格の高騰による採算悪化を 食い止めると受け止められた。

東芝プラントシステム(1983):29円(2.6%)高の1166円と続伸。備品 購入費など経費削減の進展により、従来予想に比べて利益が増加する見通しに なると9日午後に発表したものの、アナリストから会社側予想はなお慎重との 指摘も出るなど業績期待の買いが継続した。

コーエー(9654):30円(1.3%)高の2320円と反発。一時は5%高の 2405円まで買われて年初来高値を更新した。同社は9日、今夏に発売した新作 タイトルが好調なことなどを理由に、9月中間期の連結営業利益が事前計画を 83%上回る見通しだと発表した。新作に加えてリピート販売も堅調なことから、 買い注文が先行する展開となった。

富士エレクトロニクス(9883):118円(7.7%)安の1406円と急落。一 時9.8%安の1375円まで下げ、9月18日に付けた52週安値(1370円)に接 近した。9日の取引終了後に発表された2007年8月中間期の連結純利益が、 前年同期比25%減の8億8200万円と落ち込んだことを受けた動き。民生機器 向けや各種製造装置、計測器、アミューズメント向けが低調に推移したほか、 昨年大型プロジェクトが寄与した人工衛星向けの反動もあった。

ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674):5円(2%)安の243円 と4日続落。一時240円まで売られ、52週安値の238円に接近した。バッテリ ー原材料の4割を占める鉛が期初想定の2倍近くに上昇しており、販売数量増 加や合理化効果を上回るコスト上昇が続いている。鉛価格は足元でも沈静化し ていないため、業績不透明感から売りが先行している。

テクノアルファ(3089):半導体製造装置や電子材料などの販売を手掛け る同社が10日、大証ヘラクレス市場に新規上場した。公募価格12万円に対し、 午前取引終了時点では6万6000円(55%)高の18万6000円買い気配で、売 り1051株、買い2584株。「半導体製造装置などハイテク産業は今後も需要が 伸びるとの見方が強い。公開株式数が少ないという需給の良さも堅調な出だし につながった」(十字屋証券・投資情報室の岡本征良室長)という。

サイゼリヤ(7581):110円(6.5%)高の1796円と急反発。9日に発表 した07年8月期決算では、連結経常利益が前の期比23%増の83億円と、事前 計画の74億円を上回った。サイドメニューの充実による客単価の上昇で既存 店売上高が2%伸びたほか、工場での人件費削減によって粗利益率も1.4ポイ ント改善したため、収益性向上による利益拡大期待が高まった。

日本航空(9205):9円(3.5%)高の263円と反発。9日に総合スーパ ー国内最大手のイオンと、マイレージバンクのポイントを共通化できるカード を発行して提携すると発表。材料面からの新鮮味には欠けるものの、一部アナ リストの間からは大手小売りチェーンとの提携がJALの企業価値向上の一助 になるとの指摘が出ている。

マツダ(7261):1.9%高の659円と3日続伸。9日にタイ合弁工場の生 産能力拡大を発表。ゴールドマン・サックス証券では、新工場建設に伴う資金 ニーズの発生リスクが当面後退したなどと前向きな内容と評価。投資判断の 「買い推奨」を確認した。

ゼビオ(8281):125円(4.2%)高の3070円と大幅高。ヴィクトリアの 販売が好調で、同社が11月8日に発表する予定の9月中間期決算が会社計画 を上回るとの見方が強まっている。UBS証券では連結営業利益を前年同期比 6%増の51億円と予想。会社計画の4%減益から一転増益になるとみている。

日医工(4541):100円(4.7%)高の2220円と続伸。後発医薬品の普及 が進み、第3四半期までの連結経常利益は前年同期を32%上回る35億4000万 円だった。利益率も改善しており、中期的な成長期待が高まった。

ユニー(8270):21円(1.9%)安の1095円と反落。9日に発表した8月 中間期決算によると、連結純損益は前年同期の45億円の黒字から47億円の赤 字に転落した。総合小売業のユーストアや専門店のさが美で減損損失が増加し たことが響いた。厳しい競争環境から、08年2月期も前期比53%減の44億円 を予想。

セントラル警備保障(9740):21円(1.8%)高の1217円と続伸。08年 2月期の連結純利益予想を前期比3%増の9億5000万円に増額修正。従来予 想は9億2000万円と小幅減益を見込んでいた。機器工事収入、臨時警備の増 加などで売上高が計画を上回って推移、コスト削減効果も予想以上に出る。

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