9月FOMC議事録:リスク判断表明見送り,柔軟な政策姿勢維持

米連邦準備制度理事会(FRB)が9日公 開した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(9月18日開 催)によると、 FOMCメンバーは金融市場や景気拡大がどのような展開になるか不透明である ことから追加利下げについては特定の計画を設けなかった。

同議事録によると、「今後の政策は景気見通しが市場の展開や他の要因によ ってどのように影響されるかによって決定される」。さらに、景気へのリスクバ ランスに関する声明はいかなるものも「FOMCが実際よりも景気見通しについ て確信を持っているとの誤った印象を与えかねない」と説明した。

同議事録では、コーンFRB副議長の今月の発言をはじめとするFOMCメ ンバーのコメントが補足される格好となった。こうしたコメントではFOMCは 一連の利下げについて事前に方針を決めないことが示されていた。

議事録によると、FOMCメンバー「全員」が政策金利を0.5ポイント引き 下げ4.75%とすることが最善だと結論した。

9月18日の政策決議に続き、FOMCはコミュニケーションの問題ならび に、「短期金融市場のひっ迫に対処するための追加的政策オプション」を協議し た。

さらに議事録によると、「政策の選択肢について結論は出なかったが、メン バーが選択肢について慎重な検討を継続すべきだということで合意に達した」と いう。

8月の電話会議

今回の議事録の発表には8月10日と16日に行われた連邦準備制度メンバー の電話会議の要旨も含まれている。8月10日の緊急会合では、公定歩合の調整 の可能性を含め、流動性供給策が話し合われたが、決定にはいたらず、声明の発 表も見送られた。

金融市場の状況が一段と悪化する中で開かれた同月16日の緊急会合では、 公定歩合の引き下げが中心議題になり、「大部分の参加者が強い支持」を表明し た。ただし、「一部の参加者はその効果を疑問視し、参加者の一人は適正かどう かについて疑問を表明した」という。

インフレ懸念

9月のFOMC議事録によると、FOMCメンバーは定例会合でも労働コス ト上昇やドル安を理由に、インフレに関する懸念を引き続き表明した。

また議事録は「ドルが引き続き大幅に下落する場合には、インフレリスクが 強まる可能性がある」ことを示している。

FOMCが注目する物価指数の食品とエネルギー価格を除くコア指数は8月 には前年同月比1.8%上昇と、複数のメンバーが心地よいレンジとみる1-2% 内に3カ月連続でとどまった。議事録によると、FOMCメンバーはこのインフ レ低下が「持続する」との見方を「やや強めた」。

フェデラルファンド(FF)金利先物では、米金融当局が今月末のFOMC で政策金利を据え置く確率が64%となっている。

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