米コーチなどハンドバッグ業界の販売鈍化へ-女性の関心は宝飾品に

ファッション業界で最も高い成長率を遂げ てきた米国のハンドバッグ市場(70億ドル規模)は、成長率が過去最高ペース から鈍化する可能性がある。

米株式調査会社テルシー・アドバイザリー・グループによると、米国販売 は2004年に28%増と過去最高の伸びを記録したが、今年は最低15%に鈍化す る見通しで、少なくとも09年までは回復の兆しが見えないという。

ブルーミングデールズなどの百貨店を顧客に持つファッション・コンサル ティング会社トーブのキャスリン・ディーン氏は、「ハンドバッグ市場は多少軟 化しつつある」と述べ、「消費者はアクセサリーを目にすると、ハンドバッグに は見向きもしない」と指摘した。

米国のハンドバッグ販売の伸びがピークを打ったとみられる背景には、靴 や宝飾品との競争激化や、ガソリン価格の高騰と住宅ローンの負担増加による個 人消費の伸び悩みがある。

コーチの調査によれば、100ドル(約1万1700円)以上のハンドバッグの 米国販売は今年、20%増となり、昨年の22%増を下回る伸びにとどまる見通し。 MFグローバル・セキュリティーズのアナリスト、ジョン・ガイ氏によると、高 級ブランド品最大手、仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンのファッショ ン・皮革製品販売の伸びは昨年の11%を下回る可能性がある。

小売業界幹部によると、コーチやルイ・ヴィトンなどのハンドバッグメー カーは今、トーリー・バーチ氏デザインのフラットシューズやデービッド・ユー マン氏デザインのブレスレットなどに集まる消費者の関心を奪回しようと取り組 んでいる。

高級百貨店サックスのスティーブン・サドブ最高経営責任者(CEO)は、 マストアイテムとしてのハンドバッグの地位が挑戦を受けていると言う。同氏は 9月6日の投資家向け会議で、「かつては靴がすべてだった時代があり、女性は 多くの靴をそろえていたが、それが多数のハンドバッグに変わった」と述べ、 「それが今度は、デザイナーブランドの洗練されたジュエリーという新しいトレ ンドに変わった」と指摘した。

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