アジアの大型LBO、08年半ばまでは回復しない見通し-与信縮小で

8日に香港で開催されたレバレッジドファイ ナンス関連の会議に出席したバンカーらによれば、1件につき40億ドル(約4700 億円)を超えるような大型のレバレッジド・バイアウト(LBO)がアジアで再 び実現するようになるのは、2008年半ば以降となる見通しだ。米国のサブプラ イム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連で損失を被った銀行が、新規融 資に二の足を踏んでいるためだ。

バンカーらによると、LBO向け資金調達をめぐる投資銀行の条件は厳し くなっている。シティグループのアジア太平洋融資事業責任者ファルハン・フ ァルキ氏は「ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)が重視されるようになり、 与信審査のプロセスはより厳格になった」と話した。

銀行はLBO向けに提供した融資3000億ドル相当を、最大で額面から4% 割り引いて販売している。シティのアナリストによれば、LBO融資や社債を めぐる投資銀行の評価損は合計で250億ドルに達する可能性がある。

クレディ・スイス・グループのアジア太平洋レバレッジドファイナンス責 任者、マイケル・ティアニー氏によると、30億ドル超の資金調達が必要とされ る買収では欧米市場での調達が必要になるが、これらを証券化した融資担保証 券(CLO)や債務担保証券(CDO)の市場は現在、まひ状態にある。

ティアニー氏は、CDOとCLOの市場は「消滅してしまった。来年半ば までは戻ってこないだろう」として、「市場が活気付き、アジアでの大型買収が 実現する望みが戻るのは来年の7-12月(下期)になるだろう」と述べた。