NY外為(5日):ドル・ユーロ週間ベースで7週ぶり大幅高

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユー ロに対し、週間ベースで上昇。7週間ぶりの大幅高となった。米経済が住宅市 場の低迷を乗り切るとの兆候がドル買いを誘った。

米労働省が5日に発表した9月の非農業部門雇用者数は予想を上回り、8 月もプラスに修正されたため、追加利下げ観測が後退した。一方、トリシェ欧 州中央銀行(ECB)総裁は4日、早期利上げを示唆しなかった。

バンク・オブ・アメリカの世界通貨戦略責任者、ロバート・シンチェ氏は 「米景気の下振れリスクが誇張されていた。ドル安の調整が進んでいる」と述 べた。

ニューヨーク時間午後4時22分現在、ドルはユーロに対し1ユーロ=

1.4134ドルと前日の1.4138ドルとほぼ変わらず。週間ベースでは0.9%高 と、8月17日に終わった週以来の大幅な上昇率となった。円はドルに対し前 日比0.4%安の1ドル=116円92銭、対ユーロでは0.3%安の1ユーロ= 165円26銭。対ドルでの円は今週、1.8%安と、2006年6月以来の大幅な下 げとなった。

米労働省が5日に発表した9月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者 数(事業所調査、季節調整済み)は前月比11万人増加した。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は10万人増だった。8月の 雇用者数は8万9000人増と、速報値の4000人減からプラスに大幅上方修正 された。7月と8月の非農業部門雇用者数の上方修正幅は合計で11万8000 人。家計調査による9月の失業率は4.7%と、前月の4.6%から上昇。民 間エコノミストの事前予想は4.7%だった。

サービス業の雇用

3日発表の9月の米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数の雇用指数 は52.7と、前月の47.9から上昇した。サービス業は米経済のほぼ9割を占 める。

デイリーFXドットコムの上席通貨ストラテジスト、ボリス・シュロスバ ーグ氏(ニューヨーク在勤)は「雇用統計で最も特筆すべきはリセッション (景気後退)が迫っていないことを示したことだ」と述べた。

フェデラルファンド(FF)金利先物の動向によると、FOMCが31日 の定例会合でFF金利誘導目標を4.5%に引き下げる確率は48%と、1週間前 の84%から低下している。

円安

円はブラジル・レアルに対して1.5%下落。オーストラリア・ドルに対し ては1.4%安、ニュージーランド・ドルに対しては1.2%下落した。ブラジル の政策金利は11.25%、ニュージーランドは8.25%、オーストラリアは

6.5%。

ブルームバーグが実施した39人のエコノミスト調査によると、日銀は来 週、政策金利を0.5%で据え置く公算が高い。

3カ月物EURIBOR(欧州銀行間貸出金利)先物12月限の利回りは

0.02ポイント低下し、4.59%となった。3カ月物EURIBORは1999年 以来、ECBの政策金利を平均0.16ポイント前後上回っている。

独連邦債とのスプレッド

米2年債利回りの独連邦債への上乗せ幅(スプレッド)は5.6ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01ポイント)拡大し、6.2bpとなった。9月27日に は独連邦債の利回りが米国債を12bp上回っていた。

フランスのラガルド財務相は5日、8日の欧州財務相会合で対ドルでのユ ーロ高を抑えるために欧州中央銀行(ECB)によるユーロ売り介入を協議す るべきだとの見解を示した。

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