米国債(5日):反落、雇用統計の上振れで売り-2年債利回り4.08%

米国債相場は反落。5日に発表され た雇用統計で、8月の非農業部門雇用者数が速報の減少から増加に修正 されたことや、9月の雇用者増加幅が予想を上回ったことを受けて、2 年債利回りは過去2週間で最高水準に上昇した。

同指標で、住宅市場の低迷や信用収縮が一段と広範な景気を圧迫す るとの懸念が緩和するなか、トレーダーらは米連邦公開市場委員会(F OMC)の2回連続での政策金利引き下げ予想を弱めた。

ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントのマネジングディ レクター、ジェーソン・ブレーディ氏は「米景気がリセッション(景気 後退)に落ち込み、FOMCの支援が必要となる公算は小さくなってい る」と指摘。さらに、「正当な理由があっての売りだ」と述べた。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後 2時9分現在、2年債利回りは前日比10ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01ポイント)上昇し4.08%。一時は4.11%と、9月21日以来の高水 準に上昇した。利回りは週間ベースでは10bp上昇した。2年債価格 (表面利率4%、2009年9月償還)は6/32安の99 27/32。

10年債利回りは前日比12bp上昇の4.64%。週間ベースでは4b p上昇した。

雇用統計

米労働省が5日に発表した9月の雇用統計によると、非農業部門の 雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比11万人増加した。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は10万人増だ った。家計調査による9月の失業率は4.7%と、前月の4.6%から上昇。 民間エコノミストの事前予想は4.7%だった。

7月の非農業部門雇用者数も9万3000人増加と、6万8000人増か ら上方修正された。

金利先物相場は10月31日の次回定例FOMCでの0.25ポイントの 利下げを48%織り込んでいる。4日には72%まで織り込んでいた。

劇的な軟調局面

ハートフォード・インベストメント・マネジメントの政府機関債シ ニアトレーダー、ジョン・ヘンドリックス氏は「FOMCにもっと積極 的になるよう圧力をかける劇的な雇用悪化はみられない」と述べた。

雇用統計を受けて株価指数は上昇。S&P500種株価指数は過去最 高値で引けた。

雇用統計では9月の平均時給が前年同月比4.1%上昇と2月以来最 大の上昇となり、米国債利回りを押し上げた。平均時給は前月比では7 セント(0.4%)増加した。8月は前月比0.3%増だった。

バークレイズ・キャピタルの米債券ストラテジー部門共同責任者の アジェイ・ラジャディアクシャ氏は「この統計が強い内容であることは 否定のしようがない」と述べた。さらに、「FOMCにとって最大の関 心事はインフレだ。景気失速への心配から、インフレ懸念は先月からや や後退していた」と指摘した。

30年債利回りは前日比10bp上昇し4.86%と、9月20日以来最大 の上昇となった。30年債価格は1 22/32下落し102 1/8だった。

5日は米債券金融市場協会(SIFMA)の勧めで債券市場は米東 部時間2時に取引を終了。週明け8日の米債券市場はコロンブスデーの 祝日で休場。

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