1年後の物価「上がる」は7割強と横ばい-日銀の生活意識調査(2)

(発表内容を追加します)

【記者:伊藤辰雄】

10月4日(ブルームバーグ):日本銀行は4日午後、「生活意識に関するア ンケート調査」(9月調査)の結果を公表した。1年後の物価が現在と比べて 「上がる」という回答は全体の7割強で、前回6月調査と同水準だった。

この調査は、生活者の意識や行動を大まかに聴取するもので、年4回実施 している。調査期間は8月15日-9月10日。全国の20歳以上の4000人が対 象で、有効回答率は54.5%。

1年後の物価が「上がる」という回答(「かなり上がる」と「少し上が る」の合計)は71.7%で、前回6月調査(71.8%)とほぼ同じ。1年後の物価 は現在と比べて何%程度変わると思うか、具体的な数値で回答を求めたところ、 平均値は4.6%上昇、中央値は3.0%上昇と、いずれも前回調査(4.5%上昇、

3.0%上昇)から大きな変化はなかった。平均値は極端な値を排除するため上 下0.5%ずつのサンプルを除いた数値で、中央値は回答を順番に並べた際に真 ん中に位置する数値。

現在の物価に対する実感(1年前対比)は、「ほとんど変わらない」、 「下がった」との回答が減少した一方、「上がった」との回答が増加し、6割 強となった。1年前に比べ、物価は何%程度変化したかについては、平均値が

4.3%上昇、中央値は3.0%上昇と、いずれも前回調査(3.7%上昇、2.0%上 昇)を上回り、足元では国民が物価上昇を感じていることがわかった。

景況感は悪化

景況感については、1年前と比べて「良くなった」が減少した一方、「悪 くなった」が増加した結果、景況感DI(「良くなった」-「悪くなった」) はマイナス27.4と前回調査のマイナス12.0から大幅に悪化した。1年後の景 況感も「良くなる」との回答が減少し、「悪くなる」との回答が増加したこと から、景況感DI(「良くなる」-「悪くなる」)はマイナス22.9と前回調 査14.5から悪化した。

金利水準についての見方は、「金利が低すぎる」との回答が57.2%と前回 調査(60.7%)から減少した。 現在の暮らし向き(1年前対比)については、 「ゆとりがなくなってきた」との回答が増加したことから、暮らし向きDI (「ゆとりが出てきた」-「ゆとりがなくなってきた」)はマイナス45.1と 前回調査(マイナス38.0)から悪化した。

収入の増減については、実績(1年前対比)、先行き(1年後)とも「増 えた」(および「増える」)、「変わらない」が減少し、「減った」(および 「減る」)が増加した。支出の増減についても、実績(1年前対比)「増えた」 が増加し、「減った」が減少した。

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