英BAA:債務借り換えに支障も-ヒースロー空港使用料引き上げ制限

英国の3大空港を運営する英BAAは3日、 同国当局がロンドンのヒースロー空港使用料の引き上げ抑制を提言したことを 受け、93億ポンド(約2兆2100億円)の債務借り換えと欧州最大の利用者を 誇る同空港の業容拡大が脅かされかねないと懸念を表明した。

英競争委員会は同日、ヒースロー空港に対し、安全やサービスの面での改 善の遅れに対する罰則を強化する一方で、空港使用料については来年の引き上 げを18%以内に抑えるよう提言。BAAを保有するスペインの建設会社グルー ポ・フェロビアルはこれに抗議する姿勢を示している。

BAAは発表文で、「借り換えを効率的に実施する上で、悪影響がでてき ている」とし、「競争委員会の提言には、空港を変えていく効果的な刺激策が ほとんどないと考える」と指摘した。

フェロビアルは昨年約200億ドル(約2兆3300億円)でBAAを買収し、 2012年のロンドン五輪開催を前にBAAが40億ポンドの追加投資を行えるよ う、債務の借り換えを目指している。空港使用料引き上げに対する制限の強化 は、BAAが資産を担保に30年、40年物社債を発行する上でマイナスとみら れる。

BAAのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは34 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し110bpとなった(CMA データビジョン)。CDSスプレッド1bpは債務1000万ユーロ(約16億 4600万円)に対する年間保証料1000ユーロを意味する。CDSスプレッドの 上昇は信用の質が低下したことを示唆する。

フェロビアルの株価は2ユーロ(3.2%)高の64.25ユーロで終了。今年 これまでに13%下落している。

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