産車体株が急騰、日産からの受託生産好調-通期増益予想に変更(2)

日産車を受託生産している日産車体の株価 が買い気配で始まり、86円(12%)高の825円で寄り付いた。その後93円高の 832円とチャート上の窓を開け、昨年5月来の高値水準を回復している。ミニバ ン「セレナ」の販売がファミリー向けに順調なことなどを受け、上期(4-9 月)売り上げ台数は予想を上回るペースで伸びた。下期は売り上げ増加がさらに 加速する見通しで、当初は減益を予想していた今期(08年3月期)連結経常利 益を増益見通しに変更、これを評価した買いが先行している。

3日に発表した業績予想の修正によると、今期連結売上高は前期比2.2%増 の5800億円(従来予想5360億円)、経常利益は19%増の250億円(同184億 円)、当期利益は8%減の112億円(同99億円)となる見込み。同社総務部の 田坂和子主管は「国内向けのセレナ、中近東向けピックアップトラック、商用車 『キャラバン』などが好調で、足元の売り上げ台数が期初予想以上に増えてい る」と語った。

同社では9月中間期の売り上げ台数を15万8000台と想定していたが、実際 は16万2000台と4000台上回った。上期の順調な売り上げに伴い、通期の売り 上げ台数予想も31万台から34万台へと3万台引き上げた。

下期予想には原価低減効果を入れず

9月中間期推定では売上高を2710億円(従来予想2660億円)、経常利益を 115億円(同75億円)へと引き上げる一方、当期利益は40億円を据え置いた。 7月に発表したセカンドキャリア支援(転身援助)制度の実施により、特別退職 加算金約45億円を特別損失に計上するため。同制度の対象者は45歳以上の一般 従業員1500人で、募集期間は来年3月末まで。

今回の業績予想修正では販売台数の増加が下期に大きくなる見通しとしてい るものの、上期の経常利益増加額40億円に対して下期予想は26億円の増加にと どまっている。この点について同社では「上期で貢献した原価低減効果を下期は 見込んでいないため」(田坂氏)と説明している。