米メリル:債券部門責任者と幹部を解雇-信用市場での損失受け(2)

米証券会社メリルリンチは3日、債券部門 の世界責任者と同部門の幹部1人を解雇した。メリルは信用市場での取引で損 失を出していた。

メリルの広報担当者ジェシカ・オッペンハイム氏は、債券・為替・商品責 任者のオスマン・セメルシ氏(39)と同部門の米州事業共同責任者のダール・ ラタンツィオ氏が3日付で退社したと述べた。詳細についてはコメントを控え た。同社の従業員向け文書によると、商品部門の責任者、デービッド・ソボト カ氏がセメルシ氏の後任となる。

ゴールドマン・サックス・グループのアナリスト、ウィリアム・タノナ氏 は先週、メリルが保有債券について最大40億ドル(約4700億円)の評価損を 計上し、2007年7-9月(第3四半期)利益は約6年ぶり低水準となる可能性 があると指摘していた。債券部門はメリルの1-6月(上期)の総収入54億2000 万ドルの22%を占めていた。

幹部人材あっせん会社ホワイトロック・グループのグスタボ・ドルフィノ 社長は「責任を問うたのだろう」として、「いす取りゲームのようなもので、 皆が問題から目を背けている間に音楽が止まった」と話した。

ニューヨーク時間午後4時(日本時間5日午前5時)現在、メリル株は38 セント(0.5%)高の76ドル。年初来では18%下落している。

アーマス・ファカハニー、グレッグ・フレミング両共同社長は社内文書で、 ソボトカ氏について「実績のある強力なリーダーだ」と述べている。