PIMCOのグロス氏:今の債券上昇相場は自分の人生最後

債券ファンド最大手、米パシフィック・イン ベストメント・マネジメント(PIMCO)の投資責任者ビル・グロス氏は3 日、米金融政策や債券市場の見通しについて、以下のようにコメントした。

◎31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げする可能性について

「利下げがあるとほぼ確信している。ただ、50ベーシスポイント( bp、1bp=0.01%)ではないだろう。エレベーターというよりはエ スカレーターのペースだろう」

「バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長と当局者らは米 経済に起こっている流動性縮小を十分に認識していないと思う」

「彼らは恐らくエレベーターのペースが必要になるだろうが、現時点では これに気づいていないようだ」

◎債券市場の強気について

「米利下げのなかで、債券相場は上昇している。短期金利は低下するだろ う。これは私が職業人として、あるいは生涯で体験する最後の上昇相場だろう」

◎10年物米国債について

「フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は3%台に戻るだろうが、 10年債利回りは世界の状況によりけりだろう。世界の中央銀行やインフレ警戒 派の動向次第ということだ。ドルが下落する限り、インフレ率は通常より高く なるだろう。10年債利回りは最終的に、住宅市場とインフレの動向に左右され るが、今後のこの2つは微妙な組み合わせだ」

◎3カ月物ドルLIBOR(ロンドン銀行間貸出金利)と、同期間の米財務省 証券の利回り格差(「TEDスプレッド」)について

LIBORが高止まりしている状態は「銀行が期間3カ月の貸し出しを警 戒していることを示している」

「米金融当局は」フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を「引き下 げることができるが、景気を刺激するにはLIBORと住宅ローン金利が下が る必要がある」

◎ウォール街の評価損や資産担保証券(ABS)について

「評価損や償却が続くだろう。これは1つ1つ開示されていくだろう。透 明性の不足が問題の一部だった。銀行ばかりでなく傘下の「導管(conduit)」 や「ストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)」などのバラン スシートに何があるかを誰も本当には知らなかった。投資家が損失規模を知る ことは最終的には良いことだ。前進するためには視界がよくなることが必要だ」

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