FRB議長、信用危機のなかでルービン氏やラニエリ氏と対話-記録

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB) 議長は8月7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利据え置き決定 後に、ウォール街の幹部や資産運用者、米政府高官らと対話していた。8月の 同議長の行動記録から分かったもので、10日後の公定歩合引き下げや9月の利 下げにこれらの対話が影響を与えたかもしれない。

バーナンキ議長はFOMC定例会合の翌日にロバート・ルービン元米財務 長官から電話を受けたほか、住宅ローン担保証券(MBS)の先駆者であるル イス・ラニエリ氏や米4位のヘッジファンド会社ブリッジウォーター・アソシ エーツのレイモンド・ダリオ社長などと話していた。バーナンキ議長の行動に ついての情報は、ペンシルベニア大学ウォートン校の講師ケネス・H・トマス 氏が連邦情報公開法に基づき請求し、公開された。

トマス氏は、バーナンキ議長が「現状把握に向けて努力を惜しまなかったこ とが分かる」と述べた。FRBの報道官、デービッド・スキッドモア氏はトマス 氏からブルームバーグ・ニュースが入手した文書が正式のものであることを確 認した。ただ、議長がルービン元財務長官らと話した内容の詳細については明 らかにできないと付け加えた。

事情に詳しい関係者によれば、現在は米銀シティグループの経営委員会会 長を務めるルービン氏は金利据え置きの翌日の電話で、据え置きは正しい決定 だったとの見解を伝えた。記録によるとバーナンキ議長はこの電話の翌9日午 前11時から正午にかけてラニエリ氏に会い、クロズナーFRB理事も会話に加 わっていた。また、ダリオ氏は同日の午後2時にバーナンキ議長を訪れている。

バーナンキ議長が8月を通して、当局のエコノミストや議会関係者、地域 団体のメンバーらと話したほか、イングランド銀行のキング総裁と話していた ことも記録は示している。

バーナンキ議長とキング総裁は米公定歩合引き下げ後の8月17日午後1時 30分に電話で話した。議長は、ポールソン米財務長官とも頻繁に連絡を取って いた。

公定歩合引き下げから9月18日のフェデラルファンド(FF)金利の誘導 目標引き下げまでの間には、8月23日に投資信託会社バンガード・グループの ジョン・ブレナン最高経営責任者(CEO)がバーナンキ議長に電話をかけて いる。