米ゴールドマン、日本の不動産に今年2000億円投資へ-ブーム持続

1998年以降日本の不動産に2兆円を投資 してきた米ゴールドマン・サックス・グループは、ここ2年間に回復してきた 不動産価格がまだピークに達していないと判断、さらに投資を進める考えだ。 同社の今年の対日不動産投資額は2000億円程度となる計画。

ゴールドマン・サックス証券マーチャント・バンキング部門でマネージン グ・ディレクターを務める河西利信氏はインタビューで、「海外ファンド勢は 日本の不動産市場に引き続き魅力を感じており、不動産投資は今後も続くと考 えている」と述べ、「日本での不動産投資は競争が厳しくなっているので、入 場、退場を含め、ファンドの選択が今後見られるだろう」と指摘した。同氏は 日本の不動産投資業務担当。

日本の商業用不動産価格は、91年に不動産バブルが崩壊して以来の上昇傾 向をみせている。ゴールドマンは8月、銀座地区で米宝飾品大手ティファニー の東京銀座本店ビルを380億円で落札。これはティファニーが2003年の購入 時に支払った2倍を超える金額。また、ゴールドマンの関連部門は同月、不二 家から銀座のオフィスビルを93億3000万円で買い取っている。

河西氏は「ここ2年で、日本の不動産マーケットは回復し、一部の資産は 非常に値上がりした」と述べた上で、「今後はよりセレクティブに投資する。 将来性の高い物件、立地やテナントが良いなど、選択的に投資をしていくこと がより重要になる」と語った。

国土交通省が9月19日発表した基準地価(都道府県地価調査、07年7月1 日時点)によると、全国商業地は1.0%上昇と16年ぶりの値上がりとなった。 銀座地区は1平方メートル当たり最高2530万円となったが、ピークを付けた 1991年を31%下回る水準だった。

ラサール・インベストメント・マネジメントのアジア太平洋担当最高経営 責任者(CEO)、ジャック・チャンドラー氏は、「東京など都市圏の一等地 の価格はこの1、2年で大きく上昇している」との見方を示した。

国土交通省の9月19日の発表でも三大都市圏の商業地の値上がりが示さ れており、ゴールドマンの河西氏は、3大都市圏の不動産に注目していく考え を示した。同社のポートフォリオの半分以上はオフィスビルが占める。