日興株に買いが殺到、交換基準「1700円」意識-シティ完全子会社に(3)

日興コーディアルグループ株が前日比200 円(14%)高の1662円とストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)で取引を終え た。米シティグループが2日、日興株1株当たり1700円に相当するシティ株と の株式交換で完全子会社にすると発表。シティが事実上、日興株の価値を1700 円と認めたことになるため、それにさや寄せする動きとなった。

岩井証券イワイリサーチセンター長の有沢正一氏は「とりあえず1700円に さや寄せする動きで買いが入っている」と指摘した。ただ「完全子会社化によ って収益性や業界内での地位向上などはまだ織り込んでいない」という。この 日の日興株は買い気配を切り上げ、10時34分に取引が成立した。出来高は 3400万株超と前日の11倍に膨らみ、1120万株の買い注文を残した。

シティは68%を保有する日興株の残りを取得する。株式交換は08年1月。 海外上場企業による「三角合併」方式の初適用となり、シティは日本で銀行、 証券業務を総合的に展開する体制をさらに強化する。想定される株式交換比率 は1700円とシティ株の加重平均などで計算すると、日興1株に対してシティ

0.25-0.4株の範囲。今回の取引総評価額は5300億円程度になるという。

今回の完全子会社化が三角合併方式であることについて岩井証の有沢氏は、 「証券業界の再編に対する思惑は根強いが、今回の件はある程度想定されたこ とで再編の思惑を刺激するとか業界再編が加速することにはつながらない」と の見方を示した。日興株は来年1月にも上場廃止になる。