ダイアナ元英皇太子妃の死因審問始まる、陪審員はパリの現場検証へ

1997年8月にパリでダイアナ元英皇太子 妃(当時36)と交際相手のドディ・アルファイド氏が乗っていた自動車の衝突 で死去したことについて、死因を究明する審問が2日、ロンドンの王立裁判所 で始まった。

スコット・ベーカー検視官は、この日無作為に選ばれた女性6人と男性5 人の陪審員に「議論の余地のない状況証拠」を聞くことになると説明。来週に は現場であるトンネルを検証すると述べた。

検視官は陪審員に対し「重要かつ事実のみに基づいた限定的な4つの疑問 に解答を出さなくてはならない。だれがいつ、どこで、どのように死去したか だ。最初の3つの質問は回答に窮するようなことはなさそうだが、4つ目はか なり回答に幅がある」と述べた。

死因審問は英仏両方で実施され、両方ともダイアナ元妃とアルファイド氏、 運転手のアンリ・ポール氏が酒を飲んでおり、パパラッチの追跡を振り切ろう とスピードを出し過ぎてトンネル内の柱に衝突したと結論付けた。車内にいた 人物ではボディーガードのトレバー・リースジョーンズ氏が唯一の生存者とな っている。

アルファイド氏の父で、パリのリッツ・ホテルのオーナーでもある、モハ メド・アルファイド氏は死因審問の結論に異議を唱え、エリザベス女王の夫、 エディンバラ公の命令により英情報当局が事故を仕組んだと繰り返し主張して いる。

アルファイド氏は高等法院前で記者団に対し「何が起こったか確信してい る。息子とダイアナ元妃は英王室に殺害された」と語った。

ベーカー検視官は陪審員に対し、英国の法律では検視官は通常、陪審員な しで審問結果を決定するが、「注目の高い場合」は陪審員を用いると説明した。 ロンドン高等法院は3月、モハメド・アルファイド氏の訴えにより、ダイアナ 元妃の審問は陪審員の前で実施されるべきとの判断を下した。

陪審評決は事故死、自殺、非合法殺人、合法殺人、産業疾患に限られる。 いずれも証拠不十分の場合は死因を決定しない有疑評決となる。