佐藤金融庁長官:金融機関の競争促し市場を活性化-金商法が全面施行

金融庁の佐藤隆文長官は、このほどブルー ムバーグ・ニュースとのインタビューで、9月30日からの金融商品取引法の 全面施行にあたり、「金融イノベーションを阻害せず、金融機関が持ち味を生 かして競い合うのが望ましい」と述べ、金融商品・取引を軸にした業態横断的 な法律の施行で、金融資本市場の活性化に資する、との認識を示した。

金商法では利用者保護を徹底する一方、プロ投資家には株式の売買届出手 続きを簡素化するなど競争環境も整備した。佐藤長官は「利用者にとっても幅 広い選択肢がでてくる」と利用者利便の向上につながると指摘する一方で、 「規制の横断化に合わせて規制の柔軟化も行なっている」と述べた。

佐藤長官は、金商法のもとで、郵政民営化や外資系金融機関による個人向 け業務の拡大などにより1550兆円の個人金融資産をめぐる金融機関の競争が 激化する見通しについて、「それぞれの金融機関が顧客のニーズを探り出して、 それに見合った多様な金融サービスを提供するということは大歓迎」との考え を示した。

金商法では、新たに外国為替証拠金取引やファンドなども一括りにして共 通の枠組みに収めた。佐藤長官は、金融商品の利用者の利便性と金融機関の競 争力強化の両面の将来を見据え、「隙間が生じにくいフレームワークを作る必 要があるということでできあがった」と同法の必要性を指摘した。